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2023.06.13

知財ニュース

手のひらで支払いできる決済システム「Amazon One」に新機能、年齢認証機能が追加

Amazon One

手のひらをかざすだけで決済ができるAmazonの非接触決済システム「Amazon One」に、年齢同時確認機能が搭載された。Amazonは、MLBチーム「コロラド・ロッキーズ」本拠地、クアーズ・フィールド(球場)に導入したことを5月22日、発表した。この年齢確認機能は今後数ヶ月で、他の施設にも展開される予定とのこと。

Amazon one

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「Amazon One」は、スマートフォンもスマートウォッチも使わず、手のひらを端末にかざすだけで入力・支払い・決済ができる非接触IDサービス。使うのは手のひらと携帯電話番号、クレジットカード情報のみ。

これらの情報は暗号化された上に、Amazon Oneデバイスには保存されず、暗号化、データ分離、制限付き制御を備えたAWSクラウド上の複数のセキュリティ層により保護され、従業員のアクセスは制限されるという。

Amazon One

ユーザーはすでにAmazon Oneに登録していれば、Amazon Oneのマイページに運転免許証など政府発行の身分証の表・裏の写真、確認用のセルフィーをアップロードすることで年齢確認機能を利用できる。Amazon One側ではIDを保存せず、ISO27001の認定を受けたID検証プロバイダーによって年齢確認が行われる。

Amazon Oneの決済デバイスに手のひらをかざすと、事前にアップロードしたユーザーの顔写真と共に、ユーザーが21歳以上かどうかが表示される。バーの従業員などの酒類販売者は、画面に表示されたユーザーの顔写真と年齢をチェックし、決済ステップに移行する。ユーザーは年齢確認のたびにIDを出す必要なく、手のひらをかざすだけでお酒を注文できるようになる。

アルコールを購入するたびに顧客の年齢を確認することは、小売業者、バー、ビール醸造所にとって負担であり、時間がかかり従業員の生産性に負担となっていた。Amazon Oneによる年齢確認により、購入にかかる時間も短縮され、利便性も向上することが期待される。Amazon Oneのプロフィールでの簡単な手続きで利用でき、登録したIDはいつでもAmazon Oneプロフィールから削除できる。

Amazon One

Amazon Oneサービスは、アメリカではAmazonスーパーや大手スーパーを皮切りに、カフェのチェーン店や一部の娯楽施設などで利用が広がっている。Amazonによるとこの年齢確認機能は今後数ヶ月のうちにさらに多くの施設で展開される予定とのこと。国内での普及にも期待が高まる。

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Top Image : © Amazon.com, Inc.

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