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2022.07.22
知財ニュース
Airbnb、世界で「最高に風変わりな」宿泊施設のアイデアを募集─総額13億円の資金支援をする開発基金を創設
世界最大級の旅行コミュニティプラットフォームのAirbnb(エアビーアンドビー)は、世界で最もユニークな宿泊施設空間の創造を資金面で支援することを目的とした「スゴイ!」リスティング開発基金を発表した。この種の基金で最大規模となる $10,000,000ドル(約13億円)の開発基金を使用した本プロジェクトは、6月23日から7月22日まで、全世界で募集が行われている。
「スゴイ!」リスティング開発基金は、共同創業者兼CEOであるブライアン・チェスキー氏が情熱を注ぐ、世界でも極めてユニークな部屋をつくるための資金援助プロジェクト。
世界中で活躍中、または新人のデザイナーや建築家、DIY愛好家、そしてつくり手から「最高に風変わりなアイデア」を募り、その中でも特に風変わりなアイデア100件を選出し支援する。選ばれた100名には、それぞれのアイデアを具現化し、最終的には予約可能なリスティングを建設できるよう、100,000ドル(約1,300万円)ずつの資金が提供される。
同社ではこれまでに、ブーツやUFO、大きなジャガイモの形をした宿泊施設など、多くの「風変わりなリスティング」を提供してきたが、昨今のパンデミックで、人々が暮らす場所や仕事をする場所について柔軟なライフスタイルを送るトレンドが広まったこともあり、宿泊先が旅の目的となるような意外性のある部屋を求める利用者の傾向が強くなっているという。実際に、2021年には世界中で3万軒を超えるユニークな宿泊施設がAirbnbのリスティングに加わり、また、ユニークな物件の予約宿泊数は2019年から2021年にかけて世界で49%以上増加しているという。
宿泊施設のアイデアは世界中から募集しており、建築のプロ・新人・デザイナーだけでなく、DIY愛好家など、誰でも特設サイトからの応募で参加することができる。
これまでにない「風変わりな」施設の登場に期待が高まる。
ブーツハウス(ネルソン、ニュージーランド)
UFOハウス(カリフォルニア州、アメリカ合衆国)
ポテトハウス(アイダホ州、アメリカ合衆国)
Top Image : © Airbnb Japan 株式会社