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2021.03.10

知財ニュース

電通グループ5社、XRを活用するグループ横断組織「XRX STUDIO」を発足

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2020年より商用サービスがスタートした5Gの普及や、コロナ禍におけるデジタル活用の推進を背景に、日本でもXR市場が拡大しています。XRは、「VR」「AR」「MR」などの仮想的コンテンツと現実世界を融合する技術の総称。エンターテインメント分野での活用はもちろん、B to Cのライフスタイル創出やB to Bの商談活用など、XRテクノロジーへの企業ニーズが急速に高まっています。

そんな中、電通と国内電通グループ4社、電通グループのR&D組織「電通イノベーションイニシアティブ」は、XRテクノロジーの活用に向けた共創型のグループ横断組織「XRX STUDIO(エックスアールエックス スタジオ)」を発足しました。

xrx_studio_2 XRX STUDIOのステートメント

「XRX STUDIO」では、企業の事業成長の実現を目的に、事業構想からマーケティングソリューション開発、UI/UX開発、運用、PDCAまでをワンストップで統合的に提供するとのこと。国内電通グループ各社が持つ多様な人材と専門性に、先端テクノロジー開発企業などのビジネスパートナーの力を加えることで、ビジネスやライフスタイルのかたちをつくり変えていく“XRトランスフォーメーション”の推進に取り組むそうです。

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電通のXR領域への取り組みは、2016年に発表されたVR領域をビジネス化するためのグループ横断組織「Dentsu VR Plus」の設置から始まっています。VR空間で行う近未来スポーツ「WARP BALL」や、接客VTuberサービス「Chara Talker」、XRに関連する実験場「先進映像TECH共創LAB」など、様々な分野にイノベーションをもたらしてきました。昨年には、XRビジネス強化を目的とした全社横断バーチャル組織「エンタープライズXRセンター」も設置し、ビジネス分野へのXR活用にも積極的に取り組んでいます。

先日、博報堂グループもマーケティングなどへのXR活用を図る新プロジェクト「hakuhodo-XR」を始動したばかり。デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社が発表した「ビジネス向けXRソリューション市場の現状と展望2020年度版」によると、ビジネス向けXRソリューション市場は2023年度には632億円にまで拡大すると予測されており、現在、多くの企業がXR分野に参入しています。

コロナ禍において新しい生活様式が求められる中で、今まで以上にXR事業は拡大していくと考えられます。医療や教育、販売、製造などの分野での活用も進んでおり、XR市場の成長によって私たちの生活がどのように変わっていくのか、企業のXR活用の動向に注目していきたいですね。

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