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2025.01.15
知財ニュース
レノボ、画面が縦に伸縮するノートPC「ThinkBook Plus Gen 6 Rollable AI PC」を発売ー2025年上半期に北米エリアにて
レノボは、革新的な画面伸長機構を搭載したノートPC「ThinkBook Plus Gen 6 Rollable AI PC」を、2025年第1四半期に北米エリアで発売する。
同製品は、一見すると普通の14インチノートPCだが、上部にディスプレイが収納されており、ボタン操作またはウェブカメラを使ったジェスチャーで電動にて、16.7インチまで画面が拡張される。
通常のノートPCの画面比率は16:9または16:10だが、同製品は画面を拡張することで縦方向の表示領域が大幅に広がり、アスペクト比が変化。解像度は14インチ時の2000×1600pxから、最大16.7インチ、2000×2350pxへと拡張。これにより、表計算ソフトで複雑な計算表を作成する際や、ワープロソフトでA4用紙全体を表示して編集したい場合、あるいはDTP作業など、縦長のワークスペースを必要とする作業に最適な環境を提供する。
専用の「ThinkBook Workspace」アプリケーションを使用すれば、拡張された画面領域にToDoリストやカレンダーなどのウィジェットをピン留めして表示したり、メインディスプレイとは別の仮想ディスプレイとして活用することも可能だ。
耐久性についても、レノボは徹底的なテストを実施。ヒンジは3万回の開閉、ディスプレイの伸長・収納機構は2万回に耐える設計。ディスプレイの品質にもこだわり、最大輝度400ニト、リフレッシュレート120Hz、DCI-P3カバー率100%の鮮やかな表示を実現している。
本体は厚さ19.9mmの薄型設計で、第2世代Core Ultra 7プロセッサ、32GB RAM、1TB SSD、Wi-Fi 7など、パワフルなスペックを搭載。Thunderbolt 4端子を2つ備えているが、HDMI出力は非搭載のため、外部ディスプレイへの接続はできない点に注意が必要だ。また、折りたたみ式ディスプレイと同様に、伸長部分のディスプレイは完全なフラットではなく若干の波打ちが生じる。
価格は3499ドル(約55万円)。現時点では日本での発売は未定だ。
Top Image : © Lenovo