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2023.04.26
知財ニュース
Hyundaiが-30℃の北極圏で新型EV「IONIQ 5 N」の走行テスト実施─今年後半に発売へ
Hyundai Motor Companyは、-30℃の北極圏に隣接するスウェーデン・アリエプローグのHyundai Mobis試験場で行われた、Hyundai Nブランド初の高性能量産EV「IONIQ 5 N」(2023年7月デビュー予定)の冬季極寒テストの詳細を明らかにした。
「IONIQ 5 N」は、同社がモータースポーツで培ったノウハウを駆使し、Nブランドの市販車で初となる全輪駆動(AWD)を装備したEV。コーナリング性能は、前後トルク配分、トルクレート、サスペンションの剛性、操舵力、e-LSD(電子制御式リミテッドスリップディファレンシャル)システムを統合するドリフト専用走行モードの「Nドリフトオプティマイザー」により、さらに強化されている。
専用のe-LSDによって電子制御ユニットがホイールセンサーからの入力をモニターし、ホイールがトルクを必要とするタイミングを正確に判断して車両全体のグリップを向上させる。ドライブモードごとに最適化された「Nトルク配分」により、前後のホイールへのトルクレベルをドライバーが選択することができる。また、4輪すべてに様々な比率でパワーを配分する「Nトルクディストリビューション」とe-LSDにより、極寒地のような極端な低摩擦でもEV特有の瞬間的でシームレスなパワー伝達を実現する。
スウェーデンで実証された全路面AWD性能をあらゆる走行条件で発揮し、高性能の電動化の水準を高め、運転好きが通年使用できるパフォーマンスEVを目指す。
なお、Nブランドは、冬季テストに合わせて、「IONIQ 5 N」のコーナリング特性をハイライトした「Hyundai N|IONIQ 5 N Teaser - Episode 1」を公開した。本動画には、Hyundaiモータースポーツのi20 N WRC Rally 1カーとIONIQ 5 Nのドリフト対決が収められている。同社では今後、7月に予定されるIONIQ 5 Nのグローバルデビューに向けて、追加情報と詳細をリリースしていく。
Top Image : © Hyundai Motor Company