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2025.09.16

知財ニュース

DeepL、企業向け自律型エージェント「DeepL Agent」を発表―財務、営業など幅広い業務に対応

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言語AIの世界的先進企業であるDeepLが、企業向け自律型AIエージェント「DeepL Agent」を発表した。これは、事務職や専門職が日々直面する煩雑で反復的な業務を効率化し、自動化することを目指して設計された画期的なAIツールとなる。

「DeepL Agent」は、DeepLが培ってきた高品質、高精度、そして高いセキュリティを誇る言語AIの専門知識を基盤としている。現在、一部の顧客とベータ版をテスト運用しており、今後数ヶ月以内には一般提供が開始される予定。現在はベータ版として同社のイノベーションと今後のプロジェクトのためのハブである「DeepL AI Labsで公開されている。

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AIエージェントは、財務、営業、マーケティング、カスタマーサポート、ローカリゼーションなど、幅広い業務領域に対応し、担当者のキャパシティと生産性を劇的に向上させることを目的が目的。ユーザーのデジタル環境内で、自然言語による指示に応じて業務を安全かつ自律的に遂行し、まるで仮想のキーボード、ブラウザ、マウスを操作するように、既存のインターフェース上でユーザーに代わってほとんどすべての作業をこなすことができる。

さらに、使えば使うほど学習し、パフォーマンスを継続的に向上させていくことが可能。多言語に対応しているだけでなく、汎用型エージェントとして、営業、財務、マーケティング、ローカリゼーション、人事といった様々なチームや業務領域を横断して活用できるよう設計されている。

例えば、営業チームのインサイト抽出、財務部門での請求書処理の自動化、ローカリゼーションチームでの翻訳・承認業務など、多様なシナリオでの利用を想定。DeepLのチーフサイエンティストであるステファン・メスケン氏は、「まるで同僚に頼むような感覚で使える、非常に効率的な職場アシスタント」と期待を示した。

DeepLは、企業向けに求められる高い品質とセキュリティ基準を満たすよう「DeepL Agent」を設計しており、リアルタイムでの業務監視、操作の一時停止・レビュー機能、人による検証・承認オプションなど、多層的な安全機能を導入。これにより、最高の正確性と意思決定が保証され、個人ユーザーだけでなく、管理者やチームリーダー、経営層も安心して利用状況や出力を直接管理できる体制が整っている。

今回の「DeepL Agent」の発表は、世界中のビジネスに新たな価値と効率性をもたらす大きな一歩として注目が集まっている。

プレスリリースはこちら

Top Image : © DeepL

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