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2024.07.19
知財ニュース
オリエンタルランド、日本で「ディズニークルーズ」事業展開へ―2028年度に就航予定
株式会社オリエンタルランドは、2024年7月9日(日本時間)、日本を拠点とするディズニークルーズ展開に関する記者発表会を行った。そこでお披露目した、アメリカで就航しているディズニー・クルーズラインのイメージ映像を東京ディズニーリゾート公式YouTubeで公開した。
オリエンタルランドは、日本を拠点とするディズニークルーズ事業の展開を決議し、ディズニー・エンタプライゼズ・インクとライセンス契約を締結したことを発表。
これは、持続可能な社会への貢献と長期的な成長を目指し、2030年に向けたサステナブルな事業構造への転換の一環だ。日本のクルーズ市場の成長が見込まれることと、オリエンタルランドがテーマパークやホテル事業で培ってきた運営ノウハウ、そしてディズニー社との強固な関係性が背景にある。
ディズニークルーズは1998年からアメリカで運航され、現在5隻が運航中であり、さらに3隻が増加予定で、シンガポールでも就航が予定されている。
ディズニークルーズでは、乗客が非日常的な船上でディズニーの多様なコンテンツを体験でき、バラエティに富んだ食事やホスピタリティ溢れるサービス、素晴らしいエンターテイメントが提供される。料金はオールインクルーシブ形式で、客室やキャラクターとの体験、ダイニングやレクリエーションなどが含まれる。
今回の契約に基づき、2025年度から造船を開始し、2028年度の就航を目指す。
この新事業の総投資額は約3,300億円と見込まれ、同社経営戦略本部経営戦略部が担当する。オリエンタルランドは、東京ディズニーリゾート事業を通じて提供してきた非日常体験を船旅にも展開し、「ファミリーエンターテイメントクルーズ」として新たなハピネスを提供し続けるとしている。
具体的な事業モデルとしては、クルーズ船の所有・経営・運営を行い、総トン数は約14万トン、総客室数は約1,250室、乗客定員は約4,000人、乗組員数は約1,500人を予定している。航路は首都圏の港を発着する短期航路が中心となる見込みだ。
Top Image : © 株式会社 オリエンタルランド