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2023.03.09
知財ニュース
横浜市立大学とWhateverが「オープンメディカルラボ」を設立─医学×クリエイティブでウェルビーイングの社会実装を実現

横浜市立大学先端医科学研究センター コミュニケーションデザインセンターとクリエイティブスタジオのWhatever Co. は、医学×クリエイティブでウェルビーイングの社会実装を目指す株式会社オープンメディカルラボ(Open Medical Lab, Inc.)を設立した。
オープンメディカルラボは、ウェルビーイングを実現するための社会実験と実装を行う企業。さまざまな企業のパートナーとしてコンサルティングから企画立案・実装まで一気通貫でサポートしながら、R&Dおよび新規サービスの開発を推進する。
なお、オープンメディカルラボでは、ウェルビーイング施策やプロダクトの設計において「ハピネスドリブン(幸福起点)」アプローチを採用。これは「楽しい」「うれしい」といったハピネス感情を喚起し、健康行動に対してより効果的な動機付けを行うもので、ポジティブ心理学で提唱されている「PERMAモデル」やその他の理論を組み合わせながら設計・実装していく。
超高齢社会を迎える日本では、治療やケアだけでなくウェルビーイングが重要視され、政府や一般企業でもウェルビーイングを取り入れた政策や経営の動きが加速している。しかし、有効な取り組みを立案・実施する方法が分からないとの声も多く、従来の医療や福利厚生の枠組みを超えた方法論が求められてきた。
そこで横浜市立大学先端医科学研究センターでは、クリエイティブ手法を医学研究に役立てるコミュニケーション・デザイン・センターを世界に先駆けて設置。日常の中でウェルビーイングを達成する手法の基盤研究と、社会人教育や国家プロジェクトなどを通じた実績を重ねてきた。
同センターは、内閣府のムーンショット型研究開発事業「ミレニア・プログラム」で、Whateverと協業を開始。ウェルビーイングを促す仕組みを体系化し、新たなムーンショット目標の最終候補にも選ばれている。そして今回、両者は、本提言に基づいてオープンメディカルラボの設立に至った。
なお、同社代表取締役CEOにはコミュニケーション・デザイン・センター長で先端医学の世界的な研究者の武部貴則氏が、CCOには世界的なクリエイターのWhatever Co. チーフクリエイティブオフィサーの川村真司氏が就任。今後は、従来のアプローチとは異なる発想でウェルビーイング実現のための新たなソリューションを生み出していくとしている。
■Open Medical 発想によるソリューション例
・おいしさドリブンな健康食の開発
病院の入院食や介護食、企業の社員食堂向けに、味覚アルゴリズムの研究開発に基づく健康食メニューの開発や、食事の幸福度を高める体験設計を提供する。
・健康経営のためのワークエクスペリエンスデザイン
社員のウェルビーイングが促進されるようなワークエクスペリエンス(働き方や企業カルチャー、空間デザイン等を含む)のコンサルティング、研究開発から実装までを支援する。
・ウェルビーイング・シティの研究開発
デベロッパー事業者と協働し、地域住民のウェルビーイングが促進される街のあり方の研究開発と都市開発を行う。
横浜市立大学先端医科学研究センター コミュニケーション・デザイン・センター 公式サイト
Top Image : © 株式会社 オープンメディカルラボ