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2023.05.17
知財ニュース
指紋センサーと顔認証付きのスマート拳銃「Biofire Smart Gun」が一般市場に発売─事故や不正利用から保護、2024年夏販売へ
米コロラド州のスタートアップ企業Biofire Technologiesは、所有者以外の使用の禁止を目的とした指紋認証と顔認証付きのスマート拳銃「Biofire Smart Gun」を発表した。
「Biofire Smart Gun」は、所有者以外による「意図しない利用」を減らすことを目的とした家庭防衛用の9mm拳銃。グリップ部分に指紋センサー、リアサイト下部に顔認証センサーを備え、所有者のみがロックを解除できるよう設計されている。
トリガーには、最先端のオンボード・ソフトウェアを搭載した「ファイアバイワイヤ」方式を採用し、機械的なトリガー機構ではなく電子的な信号で銃弾を発射可能。ロック解除にかかる時間は「1ミリ秒」で、咄嗟の場合にもすぐに対応できる。
電子機構は内蔵のリチウムイオン電池で駆動し、1度充電すれば数か月間機能を持続。充電にはタッチスクリーンを備えたスマートドックを使用し、最大5人までの使用者を登録できる。なお、生体認証データは本体内にのみ保管され、Bluetooth、WiFi、GPS機能などは搭載しないため、外部からハッキングされる心配もないという。
同社担当者は、「スマートガンの普及により、子供による誤射などの痛ましい事故を減らせる」と述べている。「Biofire Smart Gun」は今年の第4四半期に予約者に出荷される予定。一般販売となる標準モデルは、1499ドルで2024年第2四半期までに販売開始される計画となっている。
Top Image : © Biofire Technologies