Stability AIは現地時間2023年6月22日、画像生成AI「Stable Diffusion」を大幅に強化した「Stable Diffusion XL（SDXL）」の新モデル「SDXL 0.9」のリリースを発表した。

同社が2023年4月に発表したStable Diffusion XLベータ版では、モデルのパラメータ数が従来の9億から23億に増加し、画像と構図のディテールなどクオリティが大幅に向上。Discordコミュニティからも大きな反響が寄せられ、生成された画像は累計70万枚を超えているとのこと。

プロンプト: ✨aesthetic✨ aliens walk among us in Las Vegas, scratchy found film photograph 左 - SDXL Beta, 右 - SDXL 0.9

そして、この度発表された「SDXL 0.9」では、パラメータ数がベータ版からさらに増加。オープンソースモデルでも最大級となる35億パラメータを持つ単一モデルと、58億パラメータを持つ複数モデルから成り、2つのモデルを組み合わせて画像を生成することで画像に細かいディテールを追加できる。

プロンプト: *~aesthetic~*~ manicured hand holding up a take-out coffee, pastel chilly dawn beach instagram film photography ネガティブプロンプト: 3d render, smooth, plastic, blurry, grainy, low-resolution, anime 左 - SDXL Beta, 右 - SDXL 0.9

「SDXL 0.9」はWindows 10/11およびLinuxで動作し、16GBのRAMと最低8GBのVRAMを搭載したNvidia GeForce RTX 20 グラフィックカードを備えた標準的なPCで実行可能。Stability AI APIも近日公開予定で、バージョン1.0は7月中旬のオープンリリースを予定している。

同社の公式ブログでは、前モデルのベータ版と「SDXL 0.9」で同じプロンプトから画像を生成した結果を公開中。ベータ版と「SDXL 0.9」の違いをその目で確かめてほしい。

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Top Image : © Stability AI