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2024.04.25
知財ニュース
Rakuten Viberに「AIチャットサマリー」機能が登場─未読メッセージをAIが瞬時に要約
楽天グループのViber Media S.a.r.l.(Viber Media)が提供するメッセージングアプリ「Rakuten Viber」は、OpenAI社の生成AI技術を活用して、グループチャットの未読メッセージを要約する新機能「AIチャットサマリー」の提供を開始した。現在はスマートフォン版のみ。
同機能は、グループチャット内の未読メッセージから要点を抽出し、箇条書きの要約文を瞬時に作成する。
対応言語は50以上。要約可能な未読メッセージ件数は7件〜100件で、要約文は「Rakuten Viber」アプリ上でユーザーが設定した言語で表示される。
溜まった未読メッセージをさかのぼって確認する必要がなくなるため、メッセージのやり取りに費やす時間や労力を最小限に抑えることができるほか、意思決定や生産性の向上が期待される。
ユーザーは未読メッセージがあるグループチャットを開き、チャット内に表示される「要約を取得」ボタンをタップすることで、要約文を作成することが可能。
なお、同機能を通じて要約されたメッセージには、ユーザー名以外の識別子は一切含まれない。そのため、特定のメッセージ内容がグループメンバーに紐づけられることはなく、安全面も十分考慮されている。また同機能では、楽天グループおよびViber Media社はユーザーが入力した情報を収集しない仕様となっている。
「Rakuten Viber」のCEOであるオフィール・エヤル氏は、「私たちは、ユーザーの生活をより簡単でシンプルにするため、常に革新的な方法を模索しています。そのため、私たちは生成AI技術を活用することで、ユーザーが時間を有効に活用し、重要なメッセージを見逃さないよう、『AIチャットサマリー』機能の提供にいたりました。同機能を利用することで、あらゆるユーザーが瞬時に未読メッセージの内容を理解することができます」と期待を示す。
Top Image : © 楽天グループ 株式会社