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2025.10.27
知財ニュース
OpenAI、ChatGPTの成人向けコンテンツ制限を年内に一部緩和へ

OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏は、同社の生成AIチャットサービス「ChatGPT」における成人向けコンテンツの取り扱いについて、年内に制限を一部緩和する方針をX(旧Twitter)上で明らかにした。
アルトマン氏は、「成人ユーザーを大人として扱う新しいアプローチを導入する」と述べ、12月をめどに年齢認証を伴う利用制度を導入する計画を示している。
アルトマン氏によると、ChatGPTはこれまで「メンタルヘルスの保護」を目的としてコンテンツ規制を厳しく設定してきた。しかし一方で、「制限が厳しすぎることで多くのユーザーにとって利便性や創造的な楽しさが損なわれている」との声が寄せられており、同社としてはより柔軟な運用を模索しているという。
OpenAIは、年齢確認を経た成人ユーザーに限り、より自由な表現を許可する仕組みを設ける方針。未成年ユーザー向けには引き続き厳格な安全フィルターが適用される。アルトマン氏は、「安全を最優先にしつつ、成人向けに一定の自由度を認めることが可能になってきた」と述べた。
報道によると、この制限緩和は12月以降の段階的導入を予定しており、具体的なコンテンツ範囲や技術的な年齢認証の仕組みは現在も調整中とされている。OpenAIは「倫理的・法的リスクを慎重に検証し、地域ごとの法令遵守を前提とする」としており、全面解禁ではなく限定的な試行から始める見込みだ。
アルトマン氏は同時に、「数週間以内にChatGPTの新バージョンをリリースする」と述べ、ユーザーがチャットボットの個性やトーンを自由に設定できるパーソナライズ機能を拡充する計画を明らかにした。
この新機能では、GPT-4o で好評だったような自然な会話スタイルやキャラクター性を、より柔軟にカスタマイズできるようになるという。
Top Image : © OpenAI


