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2024.11.27
知財ニュース
Google、通話内容で詐欺を検知するAI機能を発表―Google Playプロテクトのアップデートも告知
Googleは、詐欺や不正行為からユーザーを保護する Google の電話詐欺検出機能と、マルウェアや危険なアプリからユーザーを保護するリアルタイム アラートを備えた Google Play プロテクトのライブ脅威検出機能を発表した。
これらの新しいセキュリティ機能は、ユーザーの安全を最優先に考え、プライバシー保護を強化した新しいリアルタイム保護機能だ。AIで通話内容を精査し、詐欺の疑いがある会話を音声と触覚フィードバック(振動)で知らせることができる。
電話詐欺検出機能は、高度なAI技術を用いて詐欺の疑いのある通話をリアルタイムで識別するというもの。発信者が銀行職員を装い緊急の送金を要求するなど、詐欺の特徴的なパターンを検知すると、ユーザーに音声と触覚によるアラートと、視覚的な警告で通知する。
この機能は端末上で動作するため、会話の内容はGoogleのサーバーに送信されず、プライバシーが保護される。また、デフォルトではオフになっており、ユーザー自身でオン・オフを切り替えることが可能。Pixel 6以降の端末で、端末内蔵のAIモデルを活用することで、この機能が利用できるようになる。
今回、さらにGoogle Playプロテクトのライブ脅威検出機能も強化された。アプリの挙動をリアルタイムで監視し、悪意のあるアプリが検出された場合、即座にユーザーに警告する。特に、ユーザーの同意なしに個人情報を収集するストーカーウェアの検出、つまりユーザーの同意なしに監視目的で個人情報や機密データを収集する可能性のあるコードに重点を置いており、将来的には他の種類の有害なアプリにも対応範囲を拡大する予定。この機能も現在 Pixel 6以降のデバイスで利用可能であり、今後数か月以内に他の携帯電話メーカーでも提供される予定。
Googleは、巧妙化するサイバー脅威からユーザーを守るため、今後も継続的な取り組みを進めていくとしている。
Top Image : © Google