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2025.05.30
知財ニュース
千葉市動物公園、動物を基にした高精細な3DモデルをNFTとして販売

千葉市は、パシフィックコンサルタンツ株式会社と協定を締結し、千葉市動物公園40周年を記念した「千葉市動物公園NFTコレクション」を実施すると発表した。千葉市動物公園の動物たちを3D化したNFTを販売する。
購入したNFTは、サイト上で眺めることができ、動物園の雰囲気やコレクション感覚をデジタル空間で楽しむことができる。
この協定は、パシフィックコンサルタンツが推進するデジタル技術の活用により、公共インフラ等の資産の有効活用及び自治体の魅力創出のための新たな事業の活用により、千葉市が運営する「千葉市動物公園」の新たな魅力の創出及び動物公園の運営を支えるための資金調達を行うことを目的としている。
この協定の第一弾として、千葉市を代表する地域資源である「千葉市動物公園」から「千葉市動物公園NFTコレクション」と題して、NFTの販売を実施する。
NFTは、「Non-Fungible Token」(非代替性トークン)の略で、デジタルの世界で証明書のような役割を果たし、固有性の高いデジタルデータに唯一無二のものであるという価値を与える。この技術により、近年、芸術作品やゲーム内アイテム、さらには観光資源に至るまで、幅広い分野で活用が進んでいる。
販売するNFTは、ニシゴリラの「モンタ」など千葉市動物公園で飼育されている動物を基にした高精細な3Dモデルだ。
「千葉市動物公園NFTコレクション」の特設サイトから購入できるようになる。購入したNFTは、サイト上で眺めることができ、動物園の雰囲気やコレクション感覚をデジタル空間で楽しむことができる。
購入者は、サイト上で特別なコンテンツやサービスを受けることができ、動物の情報を学ぶとともに、動物園の取り組みを支援することができる。また、販売されたNFTの売り上げの一部は、千葉市動物公園の運営に活用し、動物園のさらなる発展と持続可能な運営をサポートする。
「千葉市動物公園NFTコレクション」特設サイトは、2025年5月末頃に公開を目指しており、7月頃にNFTの販売を開始する予定だ。特設サイトに初めてアクセスした人には、NFTを1体無料でプレゼントするキャンペーンも行われるとのこと。NFT購入に必要なウォレット作成も特設サイト上で簡単に行えるため、初めての人でも安心してNFTの世界に触れ、その魅力を体験することができる。
また、NFTの更なる展開として、今後は、3Dモデルを活用したメタバース関連事業やデジタルアーカイブの展開についても、事業化可能性の検討を進めていくとしている。
Top Image : © パシフィックコンサルタンツ 株式会社