大分県とavatarin株式会社は2月9日、アバター（遠隔操作ロボット）を活用した新たなビジネスモデル創出に向け、アバターの活用に積極的に取り組むパートナーを2021年11月11日から12月9日にかけて募集してきた。議論の結果、各パートナーと実証実験の内容が決定したことを2022年2月9日、発表した。

avatarin株式会社は、2020年にANAホールディングス発のスタートアップとして設立。社会課題解決のために開発された遠隔操作ロボットを「アバター」と捉え、遠隔地に置かれたロボットをインターネット経由で操作し、意識・技能・存在感を伝送させ、社会への普及に必要な機能を備えたコミュニケーションアバター「newme（ニューミー）」などを開発・展開してきた。

パートナーの選定は、大分県内に事業所を持つ企業・団体であること、指定するアバターを用いた実証を行うこと、単発の実証やイベントに留まることなく、アバター導入を見据えた継続的な取り組みとして検討することを条件に行われた。今回パートナーとして実証実験を行っていく企業、団体は以下の通り。

株式会社大の葬祭

• 事業内容：「想いを大切にする。」葬祭・供養事業の運営等

• 取組内容：遠隔事前相談の実証（2～3⽉）

双日九州株式会社

• 事業内容：総合商社

• 取組内容：遠隔面談・会議、商談等の実証（2～3⽉）

社会福祉法人太陽の家

• 事業内容：障がい者の自立のための施設「太陽の家」の運営等

• 取組内容：展示館（太陽ミュージアム）を有料の遠隔見学として実証（2月～3月）

日本連合警備株式会社

• 事業内容：機械警備、人的警備、防犯カメラ、現金輸送、消防設備点検の提供等

• 取組内容：常駐警備員補助としてホテル職員及び出入り業者への対応（2～3⽉）

近年は、地域課題の解決や新産業の創出を図るため、「アバター」を用いたサービス創出や技術開発への支援を積極的に行なっている大分県。今回の実証の今後の動きに注目したい。

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Top Image : © avatarin 株式会社