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2024.10.07
知財ニュース
Solafuneの森林モニタリング技術、NEDO「SBIR推進プログラム」に採択―AIと衛星データで森林状況を把握
世界110カ国・地域以上で利用される衛星データ解析プラットフォーム「Solafune」を運営する株式会社Solafuneが、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「SBIR推進プログラム」に採択された。
今回の採択テーマは、「超解像度化モデルを使用した高解像度の衛星データによる森林モニタリング」。
衛星データによる森林モニタリングの技術的な調査および検証に留めるだけではなく、ビジネスとして成立させるためのフィールド調査や事業化検証も行っていく。
同社が検証するのは、高解像度の衛星データとAIを活用し、森林の状態をより正確かつ効率的に把握する技術。
具体的には、衛星画像から樹木一つ一つを個別に識別し、種類を判別することで、森林の状況把握だけでなく環境への影響評価といった高度な分析も行うという。
従来の森林モニタリングは人手に頼る部分が大きく、人材不足が深刻化する中、環境モニタリングの効率化が求められてきた。さらに解像度の不足や衛星データの特異性の問題などから、実用面での応用が難しいという課題も指摘されている。
同社は、これまでにも衛星データ解析プラットフォームを通じて、世界中の技術者と協力し、鉱山開発のモニタリングなど、地球規模の課題解決に貢献。
今回のNEDOプログラムへの採択を機に、同社は、森林モニタリングの分野においても、技術力と国際的なネットワークを活かし、地球環境保全に貢献していくことを目指したい考え。
Top Image : © 株式会社 Solafune