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2023.02.03
知財ニュース
世界初、有害廃棄物ゼロの「生分解性ウォーターボトル」が発売─ペットボトルの代替手段
米ロサンゼルスの素材イノベーション企業・Coveが、世界初の生分解性ウォーターボトルを開発した。高級有機食料品店であるErewhonと提携し、現地時間2022年12月6日より、世界初となる生分解性ウォーターボトルの発売を開始。Erewhonの店舗とCove.coのサイトで購入することができる。
この生分解性ボトルは、バクテリアによる発酵プロセスで作られたプラスチックの代替品・PHA(ポリヒドロキシルアルカノエート)から生成されている。このバイオプラスチックは分解過程でマイクロプラスチックの発生もないため、罪悪感を感じることなく使用できる。
また、自然の生物から作られたPHAはあらゆる自然環境で生分解されるだけでなく、分解時に有毒廃棄物を生成しないのも大きな特徴。PHAは、適した製品利用をすることでペットボトルの代用品としてだけでなく、有効な形での需要拡大が望まれる。
2021年には世界で5830億本のペットボトルが使用されたと推定されている。1950年以降に世界で生産されたプラスチックは83億トンを超え、そのうち63億トンがごみとして廃棄されている。本製品が問題の解決の一歩となることに期待したい。
国内外で加速する「脱プラスチック」の動き(公益財団法人 日本財団)
Top Image : © Cove