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2022.09.16

知財ニュース

Adobeが200億ドル(約2.9兆円)でデザインツール「Figma」を買収、過去最大の買収

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米アドビ(Adobe)は9月15日(現地時間)、オンラインデザインコラボレーションツール大手のFigmaを200億ドル(約2.9兆円)で買収すると発表した。2023年内の取引完了を予定している。コラボレーションによりサービスを拡充するのが狙いで、同社として過去最大の買収となる。

Figma(フィグマ)は、ブラウザ上でWebサイトやアプリなどのデザイン制作全般を完結できる共同編集デザインプラットフォーム。2012年創業でサンフランシスコに本社を置くユニコーン企業だ。無料から利用できて専用ソフトが不要なため、エンジニアやプロダクトマネージャー、マーケターなどデザイナー以外のユーザーとも共有しやすく、複数人で一緒に編集したり、サイトやアプリのデザインをチームで共同設計できるのが特徴だ。

海外ではGoogle、Microsoft、Netflix、Twitter、Uber、vmware、Block(旧Square)などで導入されており、日本でも楽天、Yahoo! Japan、LINE、富士通などの大手企業でも導入されている。2022年3月にはFigma Japanの発足を発表し、7月27日にはFigma日本語版をリリースするなど日本進出を果たしている。

AdobeはPhotoshopやLightroom、Illustratorといったデザインツールを展開しているクリエイティブソフトウェア業界最大手企業。Adobeは2010年代初めにパッケージソフト型からクラウドを利用したサブスクリプション(継続課金型)サービスへの移行を進めており、Figmaの競合といえるデザインツール「Adobe XD」を展開している。

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Adobeは今回の買収による進化として、画像や写真、ビデオ、3D、フォント技術などの自社の機能を「Figmaのプラットフォームに組み込む」としており、これらをFigmaに導入することで、デザイナーからエンジニア、プロダクトマネージャーなど、「製品設計プロセスに関わるすべての関係者に利益をもたらす」としている。

買収後は、Figmaの共同創業者兼CEOのディラン・フィールド氏が引き続きFigmaチームを牽引する。

今後Figmaは、PhotoshopやLightroom、Illustrator、InDesign、Acrobatなど、アドビのデジタルメディア事業部門を統括するDavid Wadhwani氏の配下になるとのこと。

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Top Image : ©︎ ​Figma

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