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2024.04.18
知財ニュース
漫画家の著作権を守り、契約した漫画家本人の絵柄のみ学習した「ピュアモデルAI」によるマンガ制作支援サービス開始
韓国のウェブ漫画「WEBTOON」制作スタジオのエンドルフィンと、韓国の総合コンテンツ制作会社SUPERNGINE(スーパーエンジン)は、契約した漫画家のデータだけを学習させる「ピュアモデルAI」の提供を発表した。
「ピュアモデルAI」は漫画家本人の絵柄のみを学習させるサービスだ。今回提供されるサービスは、著作権者である漫画家の許可がなければ作動せず、漫画家自身がそのすべての学習成果をコントロールできる『オーダーメイド』型のAIサービスなのだという。
同社は、漫画家の「オリジナリティ」と「著作権」をしっかり守るAIを実現していくとしており、契約した漫画家のデータ以外の学習は徹底的に排除し、厳しい管理体制を構築することで、作家の著作権と作品のオリジナリティを守る「安全・安心」なサービスを展開していくとしている。
また、同社は「ピュアモデルAI」を活用することで、以下の5つの「できる」をクリエイターに提供していくとのことだ。
1.短時間で作品を作ることができる
2.ネームと下描きだけで作品を作ることができる
3.次々と生まれてくるアイデアをたくさんの作品作りに反映することができる
4.負荷の高い単純作業を減らすことができる
5.作業が効率化されることでクリエイター自身が新しいチャレンジをする機会が増え、新しい収益をもたらすことができる
漫画家 里中満智子氏は「自分が描いた絵だけを学習した、まるでオーダーメイドのようなAIはまさに“自分の分身”です。疲れを知らない自分がそこにいて、自分の絵を描いてくれるのです」とコメント。倉田よしみ氏は「ピュアモデルAIは自分専用のタイムマシンだ! 描けば10年はかかるであろう想像の中にあるマンガを瞬時に目の前に出してくれた。マンガを描くのが今まで以上に楽しくなりました」とコメント。キム・ドンファ氏は、「ピュアモデルAIは私の絵柄を深く 理解していて、様々な動きと場面を命令通りに描いてくれます。あたかも10人以上のアシスタントと仕事をしている気分です」とコメントしている。
キム・ドンファ氏の作品
Top Image : © エンドルフィン 株式会社