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2025.12.01
知財ニュース
ミズノ、CFRP板バネ搭載で、より楽な移動を目指したフットギア「MOBILARIA β」を開発

ミズノは、より楽な移動を目指したフットギア「MOBILARIA β(モビラリア ベータ)」を開発し、「Japan Mobility Show 2025」にて披露した。
近年、テクノロジーの進化により人間の能力を進化、増強させる技術や考え方として「人間拡張技術」が注目されている。スポーツ業界における「カーボン義足」や「厚底シューズのカーボンプレート」などもその技術の一例だ。着用することで失った能力を補い、現状の身体能力を飛躍的に高めることができる。
同社は、カーボン技術を応用して移動能力を拡張できるのではないかと考え、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)板バネを搭載することで、より楽に移動できることを目指したフットギア「MOBILARIA β(モビラリア ベータ)」を開発した。
アッパー部は陸上スパイクから着想を得るなど、これまでのシューズ作製のノウハウが生かされている。また、3Dプリンターなどの新しい技術を用い、最新の機器が揃うイノベーションセンター「MIZUNO ENGINE」で研究開発に取り組むことで、試作における大幅な期間短縮や開発費抑制を実現している。開発と並行して新規の検証方法や品質基準の確立のため、素材単体の検証はもちろん、バイオメカニクスによる検証も試行錯誤が重ねられた。
デザインは、カーデザイナーの山本卓身氏と共創。山本氏は、「デザインでより良い世界を。」をモットーに、スプーンから空飛ぶ自動車、さらには船舶に至るまで幅広いプロダクトデザインを手掛けている。
今回は、「履き物はモビリティの原点」と捉え、CFRP板バネフットギアの開発においてコンセプトの立案からデザインまで、共に新しい価値を創造しコンセプトモデルの共創が実現した。
Top Image : © 美津濃 株式会社


