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2024.06.20
知財ニュース
AIとミールキットで調理を自動化する「NOSH」が発売―家庭の味を簡単に再現
インドのスタートアップEuphotic Labが開発した「NOSH」は、専用アプリ連動とAI搭載に加え、ロボット本体とミールキット宅配サービスを組み合わせることで、家庭での調理を自動化する画期的な調理ロボットだ。このロボットは、忙しい現代人のために献立や買い物の手間を省くことができる製品として注目を集めている。
「NOSH」は一般的な電子レンジと同程度のサイズで、スタイリッシュなデザインを持つ。本体にはフライパンやスターラー、材料トレイなどをセットでき、ユーザーの好みに合わせて120種類以上のインド料理や洋食メニューを提案する。
AIが調理手順をガイドするため、誰でも簡単に本格的な料理を作ることができる。また、ミールキットのサブスクリプションサービスを利用することで、カット・下ごしらえされた新鮮な食材が当日に届けられ、調理の準備時間を大幅に短縮できる。本体価格は約9~10万円、ミールキットはベジタリアンメニューが1食約250円、通常メニューが1食約300円で提供されている。
開発背景には、創業者のYatin Varachhia氏とその妻が、忙しい仕事の中で本格的な故郷の味を再現するための調理の自動化を目指したことがある。彼らの経験と情熱が3年にわたる研究開発を支え、「NOSH」の誕生に至った。Euphotic Labは、この製品を通じて現代の家庭生活をより豊かにすることを目指している。
「NOSH」は、AIがユーザーの好みや過去の調理履歴を学習し、最適なメニューを提案する。また、高精度な温度センサーやタイマーを搭載しており、調理中の温度管理や時間管理も自動で行うことができる。専用アプリを使用すれば、スマートフォンから簡単に「NOSH」を操作でき、清掃スケジュールの設定や特定の調理タスクの開始、リアルタイムのステータス確認が可能である。さらに、ユーザー間でレシピを共有したり、コミュニティ内で料理のアイデアを交換したりすることもできる。
Euphotic Labの今後の展望としては、「NOSH」の技術をさらに進化させ、より多様な料理の自動化に対応することを目指している。国際市場への展開も視野に入れており、世界中の家庭で「NOSH」が利用されることを目指しているとのこと。
Top Image : © Euphotic Lab