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2022.05.23

知財ニュース

米スターバックス、Web3.0参入へ―年内に初のNFT販売を予定

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大手コーヒーチェーンの米スターバックスは、年内に予定されている同社のNFT事業戦略についての詳細を5月3日に発表した。同社では、年内後半にも、ラテアートとストーリーテリングをベースにした最初のNFTコレクションを発売し、デジタルメンバーシップやコミュニティも開始するとしている。

これは、今年4月に同社が行なったオープンフォーラムで、CEOのハワード・シュルツ氏が述べた、NFTを活用したデジタルイノベーションへの取り組みについて、その詳細を追加報告したもの。

同社はブログ記事にて、自宅や学校、職場とは別の居心地の良い場所を意味する「サードプレイス(第3の場所)」を、デジタル上にも創造したいと説明。「サードプレイス」は、公園カフェ、クラブなど、物理的な意味で表現されることが一般的であるが、その本質は人とのつながりや帰属意識にあるとし、Web3.0を活用することでそうした新しいグローバルなデジタルコミュニティを構築することが可能であるとした。

「Web3.0」はブロックチェーンに関するさまざまな領域を指す言葉であるが、中でもNFTを注目のテクノロジーとして取り上げ、投機的な使われ方だけでなく、ユーザーがプログラム・ブランディング可能な資産の所有ができ、またアクセスパスとしての役割も果たすという側面に魅力を感じていると述べた。

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同社ではこれまでにも、Wi-Fi導入や、モバイルでの注文・決済、報酬ポイントシステムといった、さまざまな最先端技術をいち早く取り入れており、すでに米国内一部店舗で主要仮想通貨での決済や、マイクロソフト社と提携して開発したブロックチェーンのトレーサビリティシステムを公開している。

年内後半には、ラテアートとストーリーテリングをベースにした、最初のNFTコレクションを発売するとし、同時に、デジタルのメンバーシップ、コミュニティも開始予定。また、長期的には他社のブランドとの「世界レベルのコラボレーション」も示唆されており、今後の進展に期待が高まる。

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Top Image : © Starbucks Corporation

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