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2024.10.06
知財ニュース
iPhoneの新機能「衛星経由の緊急SOS」、日本でも利用可能に
iPhone 14以降のiPhoneシリーズにおいて、携帯電話通信やWi-Fiの電波が届かない地域でも衛星を経由して緊急SOSを発信できる「衛星経由の緊急SOS」サービスが、7月30日から日本でも利用可能になった。
同サービスは、すでにアメリカなどの複数の国で提供されている。iPhoneから衛星通信に接続して緊急通報サービスにテキストメッセージを送信したり、ロードサービスの手配や、自分の居場所を友人や家族に知らせたりできる機能。
衛星通信で接続するには、iPhoneに互換性のあるソフトウェアが必要。さらに、携帯電話やWi-Fiの電波が届かない場所に出かける前に、最新バージョンのiOSにアップデートしておかなければならない。
衛星機能は、iPhone 14、iPhone 14 Pro、iPhone 15、または iPhone 15 Proのアクティベーション後 、2年間は無料で利用できるという。
「衛星経由の緊急SOS」を利用する際、空への視界が開けていて水平線が見渡せる屋外のような理想的な条件下の場合は、15秒ほどでメッセージの送信が可能。一方、木の下や密生した群葉、丘や山、峡谷、背の高い構造物などがあると、接続が妨げられる可能性が高い。
そのほか、利用上の注意は、画面上に表示される「衛星と通信するためにiPhoneの方向を整えるガイド」を参考に操作する。
通信に成功した場合は、「位置情報」「iPhoneのバッテリー残量」「メディカルID」などを緊急通報サービスに送信し、衛星中継センターの専門スタッフと連絡を取ることも可能。
なお、「衛星経由の緊急SOS」を利用可能な環境では、設定アプリの「緊急SOS」メニュー内に「デモを試す」という項目が追加され、操作手順を事前に練習できる。
Top Image : © Apple Inc.