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2026.03.05

知財ニュース

資金調達の核心を学ぶ「エクイティストーリー構築講座」京都で開催

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スタートアップの資金調達や企業価値の伝達手法をテーマとした実務講座「UntroD Capitalによる超実践エクイティストーリー構築講座」が、2026年3月13日と3月19日の2日間にわたり京都で開催される。主催はUntroD Capital Japanと一般社団法人京都知恵産業創造の森、共催は京都リサーチパーク株式会社。

第一回は3月13日に京都リサーチパーク東地区で、第二回は3月19日京都経済センターKOINで開催。いずれも、オンライン参加にも対応するハイブリッド形式で実施される。

本講座は、企業の成長戦略や市場機会、競争優位性を投資家に提示する「エクイティストーリー」の構築手法を体系的に学ぶことを目的とする。エクイティストーリーとは、企業の将来価値を投資家に理解可能な形で提示し、企業価値向上や資金調達を円滑に進めるための成長シナリオを指す。単なる事業計画の数値説明ではなく、ビジョンや市場機会、競争優位性などを含めた物語として整理することで、投資家の意思決定を支える情報構造を形成する役割を持つ。

講座では、スタートアップが資金調達で直面する「価値の伝え方」に焦点を当てる。事業そのものの価値ではなく、投資家が評価可能な形に価値を変換するプロセスを扱う点が特徴だ。経営者が理解している事業価値と、投資家が意思決定する際に必要とする情報構造との間にはギャップが生じることが多い。本講座では、その構造的な差異を整理し、投資判断に必要な情報をどの順序で提示すべきかを具体的に解説する。

当日は、企業価値(Valuation)の設計や成長マイルストンの構築方法など、資金調達における重要論点も取り扱う。IPO時点ではなく、IPO後の成長企業像から逆算して企業価値の評価軸を設計する考え方や、マイルストンごとの価値変化をどのように設計するかといったテーマが議論される。これらは、資金調達交渉の中で企業価値が投資家側の解釈に委ねられることを避けるための基礎設計として位置づけられる。

【当日扱う重要論点】

1. Valuation設計:アンカーValの期待値調整
企業価値を決めるのは、IPO時点の見え方ではありません。
IPO後の成長企業像(将来価値)がValの本体であり、IPOは「通過点」です。
IPOではなく、その後の成長企業像がValを決める。
IPOはゴールではなく「通過点」としてのVal。
だからこそ、将来像から逆算して“評価アンカー”を設計し、IPO時Valを経過として整合させる必要があるのです。

2. マイルストン設計:ValをVCに委ねることのリスクとジレンマ
マイルストンと各マイルストン時点のValは、感覚で決まりません。
本来、科学的(論理)×情緒的(腹落ち)に設計され、一定程度、定量評価が可能です。
しかし経営者がそれを設計しないと、何が起きるか。
あなたが証明しない限り、評価は相手の解釈に委ねられます。
結果として、マイルストンValがFixされない(=上がる理由が理解されない)。
言い換えると、マイルストン時のValは、経営者が相手に委ねるからFixされない。
この事実を把握したうえで、Val上昇の“価値変化点”を設計することが重要です。

講師はUntroD Capital Japan取締役の上島哲氏と、同社エンビジョンマネージャーの田崎有城氏が務める。上島氏はスタートアップの資金調達支援や投資判断に関わる経験を持ち、投資家の意思決定ロジックに基づく企業価値の言語化をテーマに活動している。田崎氏はクリエイティブ領域の経験を背景に、ディープテックスタートアップのブランディングや資金調達支援に携わってきた。

参加対象はスタートアップ経営者(CEO、CFO、COO)や経営企画・IR担当者、VC・金融機関、大学や研究機関の起業支援担当者などである。現地定員は50人、オンライン参加は90人を予定しており、参加費は無料。申込締切は2026年3月11日まで。

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【登壇者情報】

■ UntroD Capital Japan 取締役 上島 哲
スタートアップで資金調達を実行。現在はVCで投資意思決定に携わる一方、投資先の資金調達を伴走支援している。
「本質的な価値」を経営者の言語から投資家の意思決定言語へ“変換・橋渡し”する方法を科学し、体系化することを実践してきた。また、事業戦略・事業開発・経営チーム組成・マーケ/セールスの仕組化など、投資先のあらゆる成長課題に対処するValue-Upチームの責任者を務める。(経歴:日本生命、GLPを経たのち、Rapyuta Robotics、Synspectiveといったディープテックベンチャーで業務従事)

■ UntroD Capital Japan エンビジョンマネージャー 田崎 有城
建築・ブランディング・公共施設開発など、15年以上にわたりクリエイティブ業界の第一線で大規模プロジェクトを主導。2018年からはリアルテックファンドのメンバーとして、数多くのディープテックスタートアップに対し、デザインと事業戦略・資金調達支援を軸に独自のハンズオン支援を展開してきた。特に、経営者が持つ「技術やビジョン」を、投資家と社会を魅了するモメンタムへと変換・クリエイション化を実践。サイボーグベンチャー「MELTIN」では、ブランディングを通じた国内外の機運醸成を牽引し、シリーズBでの20.2億円の資金調達成功に大きく貢献した。(経歴:Visual Design Studio “WOW”にてクリエイティブ・ディレクターとして従事→旧リアルテックファンド)

【開催日程】
3/13(金)10:00〜17:00|KRP会議室|ハイブリット
開催会場:京都リサーチパーク東地区1号館4階 G会議室
住所:〒600-8813 京都府京都市下京区中堂寺南町134

【開催社・共催】
開催:UntroD Capital Japan(株式会社)、京都知恵産業創造の森
共催:京都リサーチパーク株式会社(KRP)

【参加対象】
スタートアップ経営者(CEO/CFO/COO)/経営企画・IR責任者
VC/金融機関(投融資・伴走支援担当)
大学・国研の創出支援担当/起業を検討する研究者
大学・国研のスタートアップ支援対象者
※対象外:個人・企業としてスタートアップ支援“のみ”を行う方(コンサル等)はお申込みいただけません。

▼イベント参加申込ページはこちら

UntroD Capitalによる超実践エクイティストーリー構築講座|第一回【ハイブリッド開催】

UntroD Capitalによる超実践エクイティストーリー構築講座|第二回【ハイブリッド開催】

Top Image : © UntroD Capital Japan株式会社

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