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2024.10.08

知財ニュース

韓国のスタートアップ企業、声でうつ病の初期兆候を検出できるAI日記アプリ「REDI」を発表

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韓国のスタートアップ企業Doctorpressoが、ユーザーの発話パターンを分析することでうつ病の初期兆候を検出できる音声ベースの日記アプリ「REDI」を発表した。

精神科医によって訓練されたAIにより、いつでもどこでも専門的なサポートを提供。認知行動療法と行動活性化に基づいて役立つ応答や行動項目の提案を行ってくれる。

うつ病は、世界中で2億5,800万人以上が罹患しているとされている。アンケートなどの従来のスクリーニング方法では、人の精神状態の深さを正確に評価することができないことがよくあるのだという。

同社はこのギャップを認識し、AIを活用して、ユーザーの発言内容と発言方法を聞き取り、ユーザーの精神状態に関するより深い洞察を提供するアプリ「REDI」を開発した。

同社のCMOであるシン博士は「人は自分がうつ病であることに気づいていないかもしれないが、声には微妙なヒントが含まれていることが多いのです」、「REDI を使用すると、こうした手がかりを捉え、従来のツールでは不可能だった方法でユーザーが自分の感情状態を理解するのに役立つリアルタイム分析を提供できます」と述べている。

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「REDI」は、専門家によるサポートと深い洞察を提供する音声日記アプリだ。ユーザーの1日を声で共有すると、感情やトピックを分析し、高度なアルゴリズムでうつ病の初期兆候を検出する。

「REDI」は、「平均ピッチ」、「ピッチ変動」、「スペクトル重心」、「スペクトルロールオフ」という4つの主要な音声特性を分析。研究によると、うつ病が悪化するにつれてこれらの要素が変化するとのこと。

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ピッチの低下、変動の増大、音声周波数範囲のシフトはすべて指標となる。「REDI」のAIはこれらの要素を使用して、ユーザーを非うつ病 (ND)、軽度うつ病 (mDE)、重度のうつ病エピソード (MDE) の3つのうつ病段階に分類する。

「REDI」には、小規模言語モデル(SLM)を採用している。データをクラウドに送信する多くのAI搭載ツールとは異なり、すべての音声データをユーザーのデバイス上で直接処理する。これにより、機密情報のプライバシーが確保され、ユーザーは安心してアプリを使用してメンタルヘルスを管理することが可能だ。

また、このアプリには、睡眠、アルコール摂取、身体活動などのライフスタイル要因を監視する習慣追跡カレンダーも用意されている。カレンダーを使用して睡眠、アルコール摂取量、活動を追跡し、感情パターンを理解する。

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Top Image : © Doctorpresso

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