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2023.11.07
知財ニュース
ソフトバンク子会社BOLDLYらが開発、レベル4対応の自動運転EV「MiCa」がナンバープレートを取得、公道走行が可能に
ソフトバンク株式会社の子会社であるBOLDLY株式会社が、エストニア共和国のAuve Tech(オーブテック)と開発した自動運転レベル4対応の自動運転EV「MiCa(ミカ)」日本仕様モデルが2023年10月4日、国土交通省関東運輸局長から基準緩和認定を受けて車両登録を行い、自動車登録番号標(ナンバープレート)を取得。これにより「Mica」は公道走行が可能になった。
両社は、2021年11月から連携し、2022年10月には戦略的協業に合意。日本での自動運転車両のナンバープレート取得に向けた準備の取り組みを進めており、この度の取得は「ARMA」に続く2車種目となる。
「MiCa」は、乗車定員の違いから「ARMA」と満たすべき保安基準に差分があるものの、取得に当たっては、これまでの知見をもとに関係省庁に事前説明を行うなど、スムーズな手続きを実施。審査が免除され、輸入から約6ヶ月という短期間で「MiCa」のナンバープレート取得を実現した。
「MiCa」は窓が小さく、前方に大きなピラーがあるため、運転手が着席した状態では十分な視界の確保が困難だった。そこで、両社は、車外カメラ7台と車内モニター3台を設置し、運転手の死角を補った。これにより、運転に必要な視野の確保を定める保安基準第21条における国内初の基準緩和認定が可能になった。
BOLDLYは今後、自治体などと連携し、DOLDYが開発・提供する運行管理システム「Dispatcher(ディスパッチャー)」を利用しながら、2023年度中に全国6カ所で、公道での「Mica」の実証走行を実施する予定。公共交通における「MiCa」の活用を推進し、国内唯一の「Mica」の販売代理店として2023年度中に15台の販売を目指すとしている。
Top Image : © BOLDLY 株式会社