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2024.10.16

知財ニュース

琉球朝日放送とNEC、AIアナウンサーを活用した番組制作を開始―地上波とインターネット配信、2025年1月頃の開始目指す

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琉球朝日放送とNECは、番組制作に関わる働き方改革や多言語コンテンツ拡充の実現に向け、AIアナウンサーを活用した番組制作に取り組むことを10月4日、発表した。

本事業は、琉球朝日放送が沖縄県の「令和6年度沖縄DX促進支援事業補助金」の交付を受けて実施されるもので、2025年1月頃から地上波での放送およびインターネットでの配信開始を目指す。

具体的には、NECが放送原稿を基にアナウンス映像などを自動的に制作するシステムを構築し、琉球朝日放送が同システムを活用するというもの。

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今回導入されるのは、80ヶ国語以上の言語に対応可能なAIアナウンサー。入力されたテキストに対して、自然な発音と口の動きでアナウンスする映像を自動生成できるシステムを構築する。これにより、アナウンサーや番組制作の専門的なスキルを持つ人材不足の解消と、多言語コンテンツ制作の効率化を同時に実現できるという。

地方放送局では、アナウンサーや専門的なスキルを持つ制作スタッフの不足が慢性的な課題となっている。また、外国人住民や観光客が増加する中、多言語での情報発信の必要性も高まっている。

そこで両者は最先端のAI技術を活用することで番組制作の効率化を図り、視聴者ニーズに対応した多様なコンテンツ制作を目指していくという。

日本電気株式会社では、「今後もAIアナウンサーなど最新のデジタルテクノロジーの活用により、放送局のDX推進を支援したい」と話し、琉球朝日放送では「AIアナウンサーの活用により、働き方改革の推進や多言語コンテンツの制作に取り組むとともに、多様なコンテンツの制作によるビジネス機会の拡大を目指していく」と展望を語っている。

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Top Image : © 日本電気 株式会社

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