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2025.07.02
知財ニュース
渋谷上空229m「SHIBUYA SKY」、光の体験空間が期間限定で登場―360°異なる模様を描く照明も導入

「渋谷スクランブルスクエア」の展望施設「SHIBUYA SKY」に、今夏、幻想的な光の体験空間が登場する。
真夏の空や夜空に浮かぶ星雲をイメージした屋内照明演出「INNER NEBULAS(インナー・ネビュラス)」を、期間限定で開催。星雲が流れるような定時演出や、360°全方位を照らすオリジナルの球型照明、サウンドなどを組み合わせた演出で、没入感のある体験ができる。
場所は、上空229メートルに位置する「SHIBUYA SKY」46階の屋内展望回廊「SKY GALLERY」。時の流れを映像で表現する「TIME RIVER」、渋谷の多様なデータをビジュアル化する「DATA SCAPE」といった、既存コンテンツとも連動し、46階全体で一体感のある体験を提供する。
注目ポイントは、本演出に合わせて開発したオリジナルの全方位照明「NEBULA(ネビュラ)」だ。個別制御できるフルカラーLEDを80ピクセル搭載した球状の照明で、異なる模様を描いたり、リアルタイムで模様を変化させたりできる。アブストラクトエンジンが開発した、全方位の球体LED照明「PixOrb(ピックスオーブ)」を用い、カスタマイズして構築した。
「PixOrb」は、単体で三次元的な照明演出を可能にするミニマムな形状として、「球」に着目して開発。機構設計、LEDの数・配置間隔などに工夫を凝らした装置で、軽量・コンパクト・自在に空間へ配置できる。LEDを個別制御できるため、全体を一様に光らせるのではなく、見る向きによって異なる模様を表示可能。独自設計した乳白色のシェードで、LEDの粒感を抑えながら適切な照度を実現する。
「SHIBUYA SKY」オリジナルの「NEBULA」では、LEDを搭載した80枚の電子基板で球体を構築。演出に合わせてデザインした2層のシェードで、柔らかい光・質感を表現する。また、独自開発した演出システムで、設置した約300個の灯体の色・パターン・模様の回転などを個別に制御可能。サウンドや他コンテンツなどに応じてリアルタイムで変化させ、空間の没入感を演出する。なお「NEBULA」は、常設設備として本開催期間後も用いられる。
光と連動するサウンドは、新たな聴覚体験を創出するプロジェクト「See by Your Ears」を主宰するサウンドアーティストevalaが担当。同氏は「耳で視る」という独自のコンセプトを掲げ、聴覚に眠る潜在能力を覚醒させる没入体験を展開している。今回、「INNER NEBULAS」を含む「SKY GALLERY」全体のサウンドを手がけており、照明・映像と呼応するサウンドで没入感を深める。
「INNER NEBULAS」ではまた、インタラクティブな体験も提供する。照明と連動した回転型のインターフェースを設置。来場者が自由に操作して、360°で光をコントロールでき、観るだけではない能動的な体験をもたらす。
開催期間は、2025年7月16日から9月5日までを予定。渋谷上空の開けた眺望と「内なる星雲」の境界が混ざり合う幻想的な空間で、新たな没入体験が期待される。
「INNER NEBULAS|光が奏でる、夏の星雲」 開催概要
期間: 2025年7月16日(水)~9月5日(金)
場所: SHIBUYA SKY 46階 SKY GALLERY
観覧方法: 当日のSHIBUYA SKY入場チケットまたは年間パスポートで観覧可能
特設サイト: https://www.shibuya-scramble-square.com/sky/inner_nebulas/
Top Image : © 渋谷スクランブルスクエア 株式会社