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2025.07.24
知財ニュース
脳波で地形が変化、NTTドコモ×VIEの没入型インスタレーション、脳波で心を可視化する体験型展示

次世代型ウェアラブル脳波計の開発とニューロテクノロジーの社会実装を行うVIE株式会社は、NTTドコモビジネス株式会社の事業共創プログラム「OPEN HUB for Smart World」のインスタレーション「Mindscape Entry」において、イヤホン型脳波計とニューロミュージック、脳波解析システムを提供したと発表した。
「Mindscape Entry」は、OPEN HUB Parkエントランスに常設され、来場者が「脳をととのえる」体験を通じてチームの一体感を育み、新たなビジネス創出に向けたマインドセットを形成することを目的とした体験型インスタレーションだ。本企画の空間設計・体験デザインは、クリエイティブスタジオ ワットエバー株式会社が手がけている。
来場者は、イヤホン型の脳波計を装着し、脳波に影響を与えるよう科学的に設計された音楽「ニューロミュージック」に身をゆだねることで、脳波の変化をリアルタイムに可視化する。
集中すれば山が隆起し、リラックスすれば地形が穏やかになるなど、体験者の脳の状態が風景となって映し出される。さらに、生成AIが体験者ごとの脳波に応じて異なる風景を描き出し、それらが一つの画面上で重なり合うことで、その瞬間にしか現れない、唯一無二の世界が形成される。
来場者が着用するイヤホン型脳波計は、VIEが提供する脳波測定が可能な有線版イヤホン型脳波計だ。一般的な脳波計とは異なり、違和感のない装着性と有線ならではの安定性を両立し、常設展示においても適した運用性を備えている。
ニューロミュージックは、VIE独自の技術により、リラックス状態(シータ波)から集中状態(ガンマ波)への脳波誘導を実現。脳が特定のリズムに同調しやすくなる音の仕掛けを取り入れており、脳の状態が地形として表現される今回の体験の土台が形作られている。
脳波解析システムも、同社が提供しており、体験者の脳波データはその場でリアルタイムに解析され、集中しているほど地形が大きく盛り上がるように画面上に表現される。さらに、音楽のリズムや音の強さに合わせて光や粒子(パーティクル)が連動して動く演出を加えることで、見て・聴いて感じられる没入感のある体験を実現した。
Top Image : © VIE 株式会社