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2022.07.05

知財ニュース

木の実由来のファッションブランドKAPOK KNOT、東レと共同開発─中綿・表地すべて100%植物由来のダウンの初商品化に成功

木の実由来のファッションブランド「KAPOK KNOT(カポックノット)」が、中綿も、表地のナイロン素材も全て100%植物由来のダウン『Plant-Based Down 2030: FLARE』を発表した。東レとの共同企画により実現した。

6月22日〜6月24日の3日間に開催された2022年AW展示会にて初公開され、抽選販売受付が開始されている。

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KAPOK KNOT(カポックノット)は「カポック」という木の実を使ったサステナブルな新素材を開発し、たった5mmの薄さで、羽毛ダウンの暖かさを木の実由来の綿で実現したサステナブルなブランドだ。

カポックは東南アジアに自生する植物で、その実のワタはコットンの1/8の軽さ、吸湿発熱という高い機能性を備えている。だが、繊維の軽さと短さ故にワタから糸への加工が難しく、多くの企業が衣類への商品化を諦めてきた。KAPOK JAPANは国内大手繊維メーカーとの研究開発の末、カポックのシート化に成功し、カポックを用いた衣類をつくるブランド『KAPOK KNOT』を設立した。

KAPOK KNOTは、SDGsの目標達成が設定されている2030年の未来を想像した際、完全植物由来でありながら、機能もデザインもサステナブルも妥協しないファッションが一つのスタンダードになっていると考え、日本を代表するサステナブルなブランドを志す上で、植物由来100%のダウンを開発することを決意した。

その後、東レ株式会社が開発した通常のナイロンと同等の耐久性を持つ100%植物由来のナイロン素材『エコディア®️N510』に出会い、共同企画を実施。KAPOK JAPANがこれまで開発してきた植物由来の中綿だけでなく、表面のナイロン素材も100%植物由来のダウン『Plant-Based Down 2030: FLARE』を完成させることに成功した。

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そうして開発された100%植物由来のダウンは、2030年のファッションショーにはプラントベース100%のアイテムが当たり前に並んでいる未来を見据え、『Plant-Based Down 2030: FLARE』と名付けられた。

身頃にはカポック×テンセル™の中綿、袖にはカポック100%のほぐしワタ、表地は東レ株式会社の100%植物由来ナイロン素材『エコディア®️N510』、裏地や付属品も完全プラントベースのアウターだ。

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KAPOK JAPAN デザイナー 満汐 国明のコメント

ダウンの特徴である「モコモコとした袖」を再現すべく、カポック100%のほぐしワタを手詰めすることで、本来のダウンと変わりないシルエットを再現。また、表面生地には東レ株式会社開発の100%植物由来ナイロン素材『エコディア®️N510』を使用した極薄生地で軽量性を確保しました。スタンダードなスタンドカラーのダウンをベースに襟を大きくしたり、ウエストスピンドルでシルエットが遊べるようにしたり、裾をサーキュラーの形にしてドレスの要素も溶け込むようにデザインしています。

KAPOK JAPAN 代表 深井喜翔のコメント

KAPOK KNOTは2019年10月の誕生以来、「カポック」という素材の可能性を日本だけでなく世界中に発信してきました。時流も相まってカポックの認知度が高まりサステナブル素材として注目される状況を創り出せた今、私たちが踏み出すさらなる一歩。新コンセプト"Blur the line"を掲げ、ラグジュアリーとサステナブルの境界線を曖昧にするブランド作りに挑戦します。

その象徴となる商品が『Plant-Based Down 2030: FLARE』です。プラントベースの限界と言われていた耐久性とサステナビリティの両立に挑戦し、デザインとしてのラグジュアリーも持ち合わせた、未来のスタンダードを実現した商品です。商品名に入った『2030』にはある想いが込められています。それは、2030年にはプラントベース100%ダウンが誰もが無理なく生活に取り入れられている、そんな世の中を実現したいという思いです。

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Top Image : ©︎ KAPOK JAPAN 株式会社

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