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2024.12.06

知財ニュース

世界初、Hondaが車いす陸上競技向け「漕ぎ力計測機器」を開発

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Hondaは、車いす陸上競技向けの「漕ぎ力計測機器」を開発した。「第43回大分国際車いすマラソン」にて世界初の公開を行うと発表した。この機器は、競技用車いす「車いすレーサー」に装着してアスリートの漕ぐ力を多角的に測定するもので、数値化されたデータを基にした客観的な分析を可能にする。

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「漕ぎ力計測機器」は、ホイールに装着して走行中の漕ぐ力の左右差や加減速の要素、最高速度を出すタイミングなどを測定。これにより、これまで感覚的に捉えていたフォームや動作の特徴を数値化し、アスリートのトレーニングを効率化する。さらに、Hondaの二足歩行ロボット「ASIMO」や歩行アシストで培った6軸力センサー技術が活用され、精密かつ迅速な計測が実現している。

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開発には、日本や米国のスポーツ科学センターやトップアスリートが協力し、既に30名を超える選手に利用されて高い評価を得ている。今後、国内外のスポーツ団体や学校への貸し出しを通じて、車いす陸上競技の発展に貢献する予定だ。

11月17日に開催される「第43回大分国際車いすマラソン」で一般公開される。また、開会式会場では、Hondaのフルカーボン製競技用車いす「翔<KAKERU>」も展示され、同社の技術力や活動の歴史を発信する。

Hondaは「人間尊重」の理念のもと、車いす陸上競技の発展に取り組み続けている。今回の機器開発により、アスリートの競技力向上と競技環境の進化が期待される。

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Top Image : © 本田技研工業 株式会社

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