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2021.10.05
知財ニュース
シンガポールでパトロールロボット「Xavier(ザビエル)」の試験運用開始─公衆マナーや密な集まりを監視
シンガポール・ホームチーム科学技術庁(HTX)が、「Xavier(ザビエル)」と名付けられたパトロールロボットの試験運用を開始した。
カメラやセンサーを備え、自律的に障害物を避けながら走行し、周囲360度をとらえることが可能。同国の繁華街で、公共の場での人々の不適切な行為を取り締まる。
Xavierがとらえた映像は司令センターに送られ、政府機関の職員が開発したAIを用いたシステムでリアルタイムに分析される。そして違反行為があれば、センターに常駐する職員が現場にいるXavierのスクリーンにメッセージを表示し、ルールを守るよう警告や注意喚起を行うという仕組みだ。
Xavierの持ち場は、繁華街のトア・パヨー地区。禁止場所での喫煙、違法とされる場所での路上販売、さらには新型コロナウイルス感染拡大の懸念から、5人以上の密な集まりなども取り締まり対象とのこと。また、指定場所以外への駐輪や歩道を走行するバイクなどにも警告を発するという。
マンパワーによるパトロールの負担を削減するXavierは、近い将来、街のいたるところでの普及されていくのかもしれない。
Top Image : ©シンガポール・ホームチーム科学技術庁