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2023.11.30
知財ニュース
パナソニックら、移動式の瞑想体験車両「(MU)ROOM Ride」を開発─移動式トラックでマインドフルネス体験
パナソニックグループと株式会社chicabi、一般社団法人関西イノベーションセンターは、パナソニックが開発した最適な瞑想体験(マインドフルネスアクティビティ)を提供するソリューション「(MU)ROOM®」を応用し、多様な場での瞑想体験を可能にする移動式の瞑想体験車両「(MU)ROOM Ride(ムルーム ライド)」を開発した。
パナソニックは、感染症の流行・デジタル化の加速・災害頻発など、急激な環境変化による心のストレスが社会課題となった2020年に、メンタルヘルスケアに効果的なマインドフルネスの需要の高まりを受け、施設向け固定設置型の瞑想体験ソリューション「(MU)ROOM®」を開発。
今回、チカビと関西イノベーションセンターは、「(MU)ROOM®」の体験機会・場の提供を拡大するため、潜在ユーザーへのアプローチを可能とする移動式のトラック搭載型「(MU)ROOM Ride」を開発した。
「(MU)ROOM®」は、微細なミストのスモーク演出が緩やかに現実世界の視界を遮り、照明の調光・調⾊、空間⾳響、アロマを連携させ空間の環境を制御し、瞑想状態に誘導。胸に付けた計測器で心拍数や呼吸数を測り、瞑想の達成度を点数化する「瞑想スコア」が算出される。瞑想状態にいざなう自動の音声ガイダンスにより、初心者でも簡単にマインドフルネスを体験できる。
パナソニックでは、「(MU)ROOM Ride」の活用ニーズの掘り起こしや、マインドフルネス領域におけるBtoC・BtoBの事業化方向性を見出すため、2023年11月から12月にかけて、関西エリア3カ所でモニター・アンケートによる実証実験を開始する。
実証実験は、「(MU)ROOM®」のオリジナル体験を再現しながら、移動式トラックならではの付加価値を検討。屋外、前室、瞑想室というミニマルな導線設計により、日常空間からシームレスに瞑想に入っていく独自の体験を実現する。
没頭体験を好む方、旅先での偶然のアクティビティを求める方など、複数のターゲットを想定し、体験機会を提供することで市場調査と今後の市場動向の考察・検証を行っていく。
Top Image : © パナソニックホールディングス 株式会社