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2021.10.01
知財ニュース
ソニーがAIによる自動作曲アプリ「Flow Machines」を公開─ユーザーに合わせて様々なスタイルの音楽を生成
ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)は、AIを活用するクラウド型楽曲制作アプリ「Flow Machines」の提供を開始した。iOSおよびiPad OSに対応しており、価格は無料。
Flow MachinesにはAIアシスト楽曲制作ツール"Flow Machines Professional"が活用されており、これによって様々な音楽をAI解析して構成されたフレーズに加え、クリエイターの構想のもと先端ソフトウエア技術を用いて多様なスタイルのメロディーを自由自在に生成することが可能。AIが提案する独自の旋律をクリエイターのセンスで選びメロディーを自動生成させ、AIと共作で楽曲制作を進めるという、人間のクリエイティビティとAIによる音楽の融合が実現した。
まず作りたい曲のジャンルとコードに合わせてスタイルパレットを選択。「compose」ボタンを押すたびに、選択したコード進行に合わせてAIにより4小節または8小節のメロディー候補が毎回新しく自動生成される。メロディーの傾向は、Harmony(コードとのマッチング具合)、Duration(音符の長さ)、Complexity(メロディーの複雑さ)の3要素をスライダーで調整することで、より意図に沿った形のメロディー提案を受けることができる。
気に入ったメロディーは、プラグイン型ツール「Flow Machines Professional」を使って音楽制作ソフトウェアDAWに取り込みMIDIデータとして使用することができるほか、Appleの楽曲制作アプリ「GarageBand」に取り込んで使うこともできる。
専門家でなくても自由に音楽を創造できる機会を創出するFlow Machines。ぜひ一度は試してみたい。
Top Image : ©ソニーコンピュータサイエンス研究所