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2023.11.09

知財ニュース

主原料が石灰石、環境配慮素材LIMEXを使用した世界初の食品包材用シーラントフィルムを開発─石油由来プラ使用量を削減

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プラスチックや紙の代替となる環境配慮素材「LIMEX」を開発・生産・販売する株式会社TBMは、石井食品株式会社と協業で、世界初(※)となるチルド食品の包材等の用途で扱えるLIMEXを使用した食品包材用シーラントフィルムの開発に成功したことを発表した。

(※ 2023年10月時点、TBM調べ)

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2024年2月から販売開始予定の石井食品が展開する「地域と旬」シリーズのハンバーグでの採用が決定し、第1弾として毎年冬から春にかけて発売している「神奈川三浦のキャベツを使ったハンバーグトマトソース(ロールキャベツ風)」で採用予定。

同製品は、フィルムの一部に石灰石を主原料とする環境配慮素材「LIMEX(LIMEX Pellet)」を使用することで、従来の食品包材用プラスチック製フィルムと比較し、石油由来プラスチック使用量を約26%、CO2を含む温室効果ガスを約24%削減することが可能。

また、フィルムの一部に環境配慮素材LIMEX(LIMEX Pellet)を使用することで、ラミネート後の引裂開封性を向上させ、力を入れなくても綺麗に開封することができる。

さらに、油性食品に対応できる耐熱性やシール強度、耐衝撃強度など従来品と遜色ない機能物性を有し、食品衛生法に基づく「食品、添加物等の規格基準」(昭和34年厚生省告示第370号)にも適合する。

LIMEX

TBMと石井食品は、2019年10月、持続可能な社会に向けて環境配慮素材「LIMEX」の活用に向けた基本合意を締結。両社は環境配慮素材LIMEXを使用した食品包装(軟包材)の開発を進めてきた。

石井食品は、食品包装の開発とは別に水や森林資源の保全、石油の使用量削減を推進する活動に取り組み、主力商品での採用も視野に入れ、全社員の名刺やおせちの食品トレーなどでLIMEX製品を採用してきた。

今後、石井食品とTBMは、2024年に50周年を迎え、年間約1億個の販売数を誇る「イシイのおべんとクン ミートボール」での本製品の本格的な実用化と市場展開を視野に入れ、環境負荷軽減に向けた連携を強化していく。

プレスリリースはこちら

Top Image : © 株式会社 TBM

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