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2024.05.10
知財ニュース
Xの有料ユーザー向けにチャットAI「Grok」、トレンド要約機能「Stories on X」を提供開始
X社(旧Twitter)は、AIが編集する新機能「Grok」、「Stories on X」をリリースした。
「Grok」は、イーロン・マスク率いる米AI企業xAIが開発したチャットボットで、5月8日までにXのプレミアムユーザーが利用可能となった。
利用者はXのプラットフォーム上で直接Grokに質問を投げかけ、文章形式で回答を受け取ることができる。このAIは、標準モードとユーモアモードの2つのモードを選択することも可能で、その利用感はChatGPTに似ており、Grokはマルチモーダルだが、X版はテキスト入力のみに対応している。
8日以降、Xで人気の企業アカウントなどがGrokに質問した結果を公開しており、一時トレンドに上昇した。
同時に、Xは「Stories on X」という新機能を5月3日(現地時間)に提供開始した。この機能は、ユーザーが「Explore」(話題を検索)タブからアクセスすると、Grokが編集したパーソナライズされたトレンドコンテンツの要約を読むことができるものだ。
トレンドの要約は、Grokが何万件ものXのポストを分析して作成するため、動的に更新される可能性がある。Storiesは立ち上げ段階ではWebアプリとiOSアプリでのみ利用可能だ。
イーロン・マスク氏はジャーナリストのアレックス・カントロウィッツ氏へのメールにて、「Grokは時には何万件ものXのポストを分析してニュースの要約を作る」と語り、Grokがメディアの記事のテキストを直接参照していないと述べている。
Top Image : © X Engineering