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2024.09.24

知財ニュース

世界初、JR東日本が新幹線自動運転「ドライバレス運転」導入を発表―2030年の実用化目指す

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JR東日本は、2024年9月10日、世界初となる、新幹線に運転士を必要としない自動運転「ドライバレス運転」を導入する計画を発表した。

同社は、人口減少や自動運転技術の実用化など、経営環境の急激な変化を先取りしていくため、「鉄道を起点としたサービスの提供」から「ヒトを起点とした価値・サービスの創造」に転換する必要があるとしている。

これを踏まえ、2027年頃までの経営環境の変化を見据え、グループ一体で新たな成長戦略に挑戦するため、グループ経営ビジョン「変革 2027」を策定。「ドライバレス運転」はこの経営ビジョン「変革 2027」で掲げられている実現の1つになっている。

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自動運転の導入により、安全性・輸送安定性の向上や、効率的な運転による省エネルギー効果などが期待できるとのこと。また、ドライバレス運転の導入により、需要に応じた柔軟な列車運行ができるほか、乗務員が様々な業務に従事できるようになるのだという。

同社は、自動運転(GOA2)を2028年度に長岡駅~新潟新幹線車両センター間(60.8km)の営業列車と回送列車で導入し、2029年度にドライバレス運転(GOA4)を新潟駅~新潟新幹線車両センター間(5.1km)の回送列車に導入することを目指し、地上設備・車両改造等の工事に着手する。

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2030年代中頃には、東京駅~長岡駅間に自動運転(GOA2)を導入したのち、東京駅~新潟駅間の営業列車のドライバレス運転(GOA3)、および回送列車のドライバレス運転(GOA4)導入を目指し、検討を深めていくとしている。 将来的には、北陸新幹線および東北新幹線においても、自動運転の導入を目指し検討を進める予定だ。

同社は、ドライバレス運転の導入に向けて、自動でダイヤ通りに列車を運行するための装置や、異常を自動で検知する装置など様々な研究開発に取り組んでいる。

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ドライバレス運転に必要となる加速・減速・定位置停車のほか、臨時速度制限や臨時停車等にも対応し、自動でダイヤ通りの走行や効率的な省エネルギー運転を行うための研究開発を進めている。2019年度から、E956形式新幹線電車(ALFA-X)にて、走行試験を実施。2028年度の自動運転(GOA2)導入に合わせた本装置の使用開始を目指している。

新幹線の更なる安全性向上のため、台車の異常を検知する既存のモニタリング装置を活用し、走行中の異常な振動を検知した場合、乗務員に代わり自動で緊急停止させる機能の研究開発を進めている。2029年度のドライバレス運転(GOA4)導入に合わせた本機能の使用開始を目指している。

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Top Image : © 東日本旅客鉄道 株式会社

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