Appleは2025年9月9日（現地時間）、新製品発表イベントで新たに「ライブ翻訳」機能などを追加した「AirPods Pro 3」を発表した。

「ライブ翻訳」は、ユーザーがAirPodsを装着して自然に話すことで、別の言語を理解してほかの人とコミュニケーションをとれるようになる機能だ。この機能は、コンピュテーショナルオーディオとApple Intelligenceによって実現しているのだという。

翻訳機能は簡単なジェスチャー操作でオンにすることができ、相手が話している時は、会話の内容がAirPodsでユーザーの希望する言語に翻訳される。相手には、iPhoneを横向きのディスプレイとして使い、ユーザーが話している内容のリアルタイムの文字起こしを相手の希望する言語で表示することが可能だ。

会話する両方のユーザーがAirPodsを装着し、iPhoneからライブ翻訳をオンにしている場合は、AirPodsのANCが相手の話す声の音量を抑え、対話でつながり続けながら、より翻訳に集中しやすくなる。

この機能は、ベータ版で利用でき、現在、英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、スペイン語に対応している。年末までに日本語、イタリア語、韓国語、中国語（簡体字）の追加4言語に対応する予定だ。

また、「AirPods Pro 3」には、不可視光を毎秒256回放って血流の光吸収を測定する、専用のフォトプレチスモグラフィ（PPG）センサーを導入している。AirPods Proの加速度センサー、ジャイロスコープ、GPSからの情報の統合と、iPhoneの新しいデバイス上のAIモデルの組み合わせにより、ユーザーはフィットネスアプリで最大50種類のワークアウトを開始したり、心拍数と消費カロリーの記録などが可能だ。

ノイズキャンセリングでは、前世代のAirPods Proと比べて最大2倍の雑音、第1世代のAirPods Proと比べて最大4倍の雑音を除去することができるとのこと。

「AirPods Pro 3」は予約注文を開始しており、9月19日（金）から販売を開始する。

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