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2025.10.03
知財ニュース
中国ロボット企業Fourier Robotics、ヒューマノイドロボット「GR-3」の予約販売を開始―自律歩行、感情的なつながりを意識

中国のロボット企業Fourier Roboticsは、人間に共感し、心でつながる自律歩行のヒューマノイドロボット「GR-3」を発表・公開した。同ロボットは、単に作業をこなす道具ではなく、人間の気持ちを理解し、寄り添って支える「心でつながる仲間」としての役割を果たすことを目指して開発されたもの。
「GR-3」は、仕様上では身長165cm、体重71kgと人間に近いサイズで、55か所の関節が独立して動き、滑らかで自然な動作が可能とされている。設計目標として、まばたきや表情、視線の動きまで人間そっくりな仕様で、相手の声に反応して目を見て返事をしたり、肩に手を置けば優しく応えたりと、感情的なつながりを重視したインタラクションが特徴だ。
外装は金属感を排除した淡いモランディカラーで、環境に優しい柔らかいクッション材を使用しているため、子どもや高齢者でも親しみやすいデザイン。また、聴覚、視覚、触覚を統合した「全感交互システム」により、五感を通じて自然なコミュニケーションを実現し、状況に応じて「反射モード」と「熟慮モード」を使い分ける「二重思考システム」によって、人間らしい思考リズムを再現している。
デュアルバッテリー構造で長時間運用を目指す設計のほか、開発者向けのカスタマイズもしやすい設計で、教育、介護、接客など多様な分野での応用が期待されている。2025年9月には予約販売が始まり、10月には出荷が計画されている。
Top Image : © Fourier Robotics