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2021.11.01
知財ニュース
短い物語をランダムに提供するマシン「ショートストーリーディスペンサー」がニューヨークに登場
ニューヨーク・ブルックリン区にある文学をテーマにした複合施設「センター・フォー・フィクション」が、ショートストーリーをランダム印字するマシン「ショートストーリーディスペンサー」を2021年10月より館内に設置した。
3つのカテゴリボタンから選択すると、ランダムに選ばれた1〜5分で読める短編が印刷されたレシート状の紙を無料で手に入れることができる。
ストーリーは、センター・フォー・フィクションのスタッフがキュレーションを担当。出版社でありこのマシンを作ったShort Éditionが持つ世界中の作家を網羅した作品データベースや、センター・フォー・フィクションのコミュニティーに属する書き手(作家、新人作家、文学賞の受賞者、ノミネート者、教師、学生を含む)による作品から選ばれているという。
マシンに付いた3つのボタンのうち、1つは子ども向けの物語に特化。他のボタンは年間を通してテーマを変え、古典的な昔話から現代ものまで、常に新鮮で多様な物語を読者に提供する設計となっている。
このマシンは2016年に初登場して以来、世界各地でデビューし、2018年にはコンシューマー・エレクトロニクス・ショーの『Tech for a Better World賞』にも選ばれた。今では世界に300台以上あり、これまで560万回以上利用されている。
開発したShort Éditionによると、このマシンのベースにあるアイデアは、「環境に優しい紙に書かれた1分、3分、5分で楽しめる物語を通した『手触り』のある時間の提供」だという。「紙で読むことはより生き生きとした行為で、夢見たり、共有したりすることを促す」と説明している。
Top Image : © Short Édition