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2023.04.18
知財ニュース
日本初の「循環葬」サービスが大阪・能勢妙見山にて運営開始─「死」を森林保全に
at FOREST株式会社は、関西でも名高い北摂の霊場「能勢妙見山」(大阪府・能勢町)にて、国内初となる“人と地球にやさしい循環葬「RETURN TO NATURE」”の運営を開始したことを発表。2023年4月18日より予約受付をスタートした。
循環葬「RETURN TO NATURE」とは、日本全国の寺院所有の森(墓地)を拠点に、墓標も何も残さず埋蔵するサービス。遺骨を土に還りやすく加工し、自然との循環を促す方法で埋蔵する。売上の一部は、RETURN TO NATUREを通じて森の保全活動に充てられると共に、森林保全団体に寄付される。
at FOREST株式会社は、2022年5月に神戸で創業。同社代表取締役CEOの小池友紀氏は、コピーライターとして15年活動後、両親の改葬や仕事の先輩の死をきっかけに循環葬を創案。女性起業家応援プロジェクト「LED関西2021」ではファイナリストに選出されている。なお、同サービスでは、神戸大学 生命機能科学 土壌学の鈴木武志助教が環境アドバイザーとして参画。遺骨が自然循環しやすい埋蔵方法を監修している。
誰にでも訪れる”死”を森づくりにつなげ、自然豊かな未来に貢献するこのサービス。能勢妙見山の副住職・植田観肇氏は、「循環葬は、多様性を認める豊かな社会の礎であると同時に、世界の森を救う一助となる葬送の形。循環葬が人々の安心(あんじん)の糧となることを願っている」とコメントしている。
同社では、2040年に年間死亡者数が160万人(1日当たり約4,600人が亡くなる)になると見込まれる多死社会に向け、新しい埋蔵の形を提案していくとしている。
Top Image : © at FOREST 株式会社