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2025.03.17

知財ニュース

Google Pixel Watch 3、「心停止検出機能」を正式導入―FDA認可、3月末から米国で展開

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Googleは、同社のスマートウォッチ「Pixel Watch 3」に導入される機能「脈拍喪失検出機能」が、米国食品医薬品局(FDA)の認可を取得したと発表した。現在、イギリスやフランス、スイスなど14カ国で提供されており、3月末にアメリカでも展開を開始する。

「脈拍喪失検出機能」は、脈拍消失(心停止、呼吸不全、循環不全、過剰摂取、中毒などの事象により心臓が停止すること)を検出し、ユーザーの反応がない場合、自動的に緊急サービスに通報する機能だ。

この機能は、時計の背面にある光学式心拍センサーが緑色のLEDライトを使用してユーザーの脈拍を測定する。脈拍が検出されない場合には、赤色と赤外線のLEDライトを追加点灯させ、さらに詳細な脈拍確認を行う仕組みとなっている。

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脈拍喪失が検出されると、まずユーザーに通知が届き、反応がない場合には大きなアラーム音と振動によるカウントダウンが開始される。その後もユーザーの反応がない場合にのみ、自動的に緊急サービスに通話がかけられ、脈拍が検出されなかったことが伝えられる自動メッセージとユーザーの位置情報が共有される。

この機能は、さまざまな人々から収集した数十万時間分の実際のユーザーデータを使用してテストされたAIアルゴリズムをベースとしている。また、実際の緊急事態で機能するかどうかを検証するために、スタントマンと協力し、脈がなくなる状況をシミュレート。スタントマンは止血帯を装着し、実際の状況を模倣して、転倒の種類をシミュレートした。

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Pixel Watchは3年間にわたり、自動車事故検出、転倒検出、不整脈通知、ECGアプリ、安全チェックなどの安全と健康に関する機能でユーザーに安心を提供してきた。同社は、「脈拍喪失検出機能」は、命を救う可能性のあるツールに追加された素晴らしい機能だとしている。

ニュースリリースはこちら(1)(2)

Top Image : © Google

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