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2023.12.26

知財ニュース

韓国ヒョンデと起亜自動車、ボタン1つで簡単にスノータイヤに変形する自動タイヤチェーン技術を公開

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韓国最大手の自動車メーカー・ヒョンデ(現代自動車)と傘下の起亜自動車(KIA)は、冬の雪道運転で安全を確保する新しいスノーチェーン統合タイヤ技術を2023年12月11日(現地時間)、発表した。

形状記憶合金モジュールがタイヤとホイールの内側に配置されており、これらのモジュールは、電気信号を受信すると突き出て「スノーチェーン」として機能する仕様となっている。取り付けや取り外しが複雑な従来のスノーチェーンとは異なり、ボタンを押すだけで自動的にスノータイヤ仕様に展開し、雪道でも安全に走行が可能になるのだという。

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通常走行時は、ホイール内部にある形状記憶合金がL字型に圧縮されており、路面と接触することはない。ドライバーがこの機能を作動させると、電流が流され、形状記憶合金が元の形状に戻る。素材は「J」字型を形成し、モジュールをタイヤの外に押し出して表面に接触させ、雪道でのグリップ、安定性、安全性を向上させる。

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通常の走行モードでタイヤの摩耗が激しく、タイヤの表面がモジュールの高さまで摩耗した場合、ドライバーはこの劣化を簡単に認識できるため、タイヤ交換サイクルを逃すことがなくなる。

両社はこのチェーン一体型タイヤ技術を、韓国と米国の両国で特許出願中とのこと。現代自動車と起亜自動車はさらなる技術開発、耐久性と性能試験、規制の見直しを経て、タイヤの量産を検討する予定としている。

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Top Image : © 現代自動車

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