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2022.08.18

知財ニュース

日立、ホームページ上の文章をAIが解析し「やさしい日本語」へ変換するサービス開始

yasashiinihongo

日立社会情報サービスは、ホームページの文章を通常の日本語よりも平易な日本語に変換することで、在留外国人が情報を取得しやすくする「『やさしい日本語』変換サービス」を2022年7月5日より販売開始した。

「やさしい日本語」とは、出入国在留管理庁・文化庁が2020年8月に発表した「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」で定められているものを指す。例えば、「防災訓練・避難訓練」の言い換え例としては、「災害が起きたときのために、安全に逃げる練習や、火を消す練習をすること」となる。

近年、在留外国人は増加傾向にあり、その国籍も多様化する中で、いかにその方々へ正確な情報を届けることができるかがホームページの大きな役割の一つとなっている。在留外国人向けの情報提供としてはホームページ上の多言語翻訳が一般的だが、「やさしい日本語」の活用により、さらに正確な情報を伝えることができると期待されており、「やさしい日本語」の活用に取り組む自治体が増加しているという。

一方、そのためには通常ページのほかに「やさしい日本語」ページの作成作業も必要となり、ホームページ管理者の負担が増加するという課題がある。

「『やさしい日本語』変換サービス」は、現在運用中のホームページに起動リンクを設置するだけで、「やさしい日本語」表記へ自動変換してくれる変換サービス。ホームページ管理者の負荷を軽減しながら、外国人の方への正しい情報提供をサポートする。

アクセス数やホームページの規模に関わらず、価格は初期費用150,000円(税抜)、月額費用35,000円(税抜)。

※月額費用は1ドメインで利用の場合。

今後は官公庁・自治体を中心に、民間、観光、医療、日本語学校などへも拡販し、2027年度までに3,000ユーザー獲得をめざすとのこと。

「やさしい日本語」変換サービスのホームページ

ニュース原文はこちら

Top Image : ©︎ 株式会社 日立社会情報サービス

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