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2024.02.28
知財ニュース
Google、「Pixel 8 Pro」に体温測定機能を搭載─FDA認証取得、額を非接触スキャンして手軽に体温測定
Googleがスマートフォン「Pixel 8 Pro」に体温計測機能を搭載したと発表した。FDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けたアメリカ初のスマートフォン用体温アプリとのことだ。
「Pixel 8 Pro」の背面カメラの隣に温度センサーが搭載。これにより、「Pixel 8 Pro」の背面カメラを額に近づけるだけで簡単に体温を測定することができる。側頭動脈をスキャンすることで体温を正確に測定するのだという。
臨床試験では、同社のソフトウェア アルゴリズムは、FDA認可の側頭動脈温度計と比較して、96.9°F~104°F (36.1°C~40°C) の範囲で±0.3°C以内の体温を計算することができたという。これは、Pixel体温機能が他の側頭動脈温度計とほぼ同じ精度であることを意味する。
物体は赤外線放射、つまり熱を放出するが、それを赤外線センサーで測定する。Pixel 8 Proチームは、スマートフォンの背面カメラの隣に赤外線センサーを追加し、発売当初は物体の温度機能に電力を供給するために使用されていたが、現在は体温機能にも電力を供給するという。
ネットに接続していなくても利用でき、旅行中や携帯電話の電波が届かない地域などでも使用可能だ。
体温計は規制された医療機器であるため、この機能を米国で発売する前に、多数の製品テストをしたとのことだ。
Top Image : © Google