News
2024.08.07
知財ニュース
人機一体、高所作業や重労働を担う新ロボット「多機能鉄道重機」を開発―JR西日本の鉄道設備メンテナンスに導入、マンパワー削減へ

株式会社人機一体は、重い作業を人の代わりに行う新しいロボット「多機能鉄道重機」を開発し、2024年7月からJR西日本の鉄道設備メンテナンスに導入した。人型ロボット、ブーム、操縦室、鉄道工事用車両の4つの部分で構成され、人が危険な高所作業を安全に行えるように設計されている。
同ロボットは、塗装や木の伐採など、さまざまな作業に対応。例えば、遠隔操作で最大40kgの重い物を持ち上げたり、高さ12mまでの高所作業が可能だ。また、VRゴーグルを使ってロボットの視点で作業を確認できるため、細かい作業も正確に行える。
高所作業をロボットが代行することで、作業時間が短縮され、効率が上がる。また、危険な高所作業を人が行わなくて済むため、落下や感電のリスクが大幅に減少する見込み。さらに、性別や年齢に関係なく誰でも操作できるため、多様な人材が安全に作業に従事できるようになるという。
当面の間は架線の塗装や木の伐採などの作業に使用されるが、将来的には鉄道分野以外の作業にも対応する予定。高所作業がより安全で効率的になることで、作業効率の向上や雇用機会の創出などが期待されている。
Top Image : ©株式会社 人機一体