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2023.03.29
知財ニュース
NTTコミュニケーションズと東映ら、デジタルヒューマン「CONN」を活用した接客の共同実験を開始
NTTコミュニケーションズ株式会社、東映株式会社、株式会社NTT QONOQは2023年3月9日、デジタルヒューマン「CONN(コン)」を活用した接客やコミュニケーションの実証実験を開始した。
「CONN」は、ヒトに近いビジュアルとパーソナリティ(ふるまいや音声)を有するリアルなデジタルヒューマン。東映ツークン研究所のデジタルヒューマン技術とNTT人間情報研究所の音声合成AI技術、モーション生成AI技術により、実在のカタリスト(社内外の専門家)の顔つきや声、ふるまいを再現する。NTTコミュニケーションズ独自のソフトウェアでこれらの特徴点を組み合わせてモーション生成・音声生成を行い、3DCG化に成功した。
近年、企業ではVRやメタバース、ロボットなどの導入による労働力不足の解消が検討される一方で、リアルなヒトとの接点を求める顧客は依然として多く、ヒトに近い動きやコミュニケーションが可能なバーチャルキャラクターが求められている。こういった背景から3社はデジタルヒューマン「CONN」を開発した。
本実証実験では、「CONN」が「デジタルカタリスト」として、NTTコミュニケーションズが開設の最先端技術を備えたワークプレイス「OPEN HUB Park」内の複数のデバイスに登場し、来訪者の対応をすることで、顧客接点としてのデジタルヒューマンの可能性を検証する。ARグラスや7つのLEDモニター、等身大のモニター上に、各デバイス用に最適化された3DCGの「CONN」がシームレスに登場し、さまざまなコンテンツを提供する。
■「CONN」による案内の詳細
①レセプションゾーン
7つのLEDモニターとARグラス上で「OPEN HUB Park」のコンセプトを紹介。
②プレゼンゾーン
等身大のモニターに登場し、巨大LEDモニター上に表示される映像コンテンツの説明を行うとともに、来場者とインタラクティブな会話を楽しめる簡単な質疑応答も実施。
③ライブラリーゾーン(実証実験以降に実装予定)
ARグラス上にSmart Worldの取り組みを象徴する動物たちが登場し、「OPEN HUB Park」内のライブラリーゾーンを案内する。
3社は、実証実験を通し、企業における新たな顧客接点としてのデジタルヒューマン活用の可能性を検証していくとしている。
ニュースリリースはこちら(NTTコミュニケーションズ株式会社)
Top Image : © NTTコミュニケーションズ 株式会社