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2024.12.12

知財ニュース

TBWA HAKUHODO、「2024年 年間SNSムーブメント大賞」を発表―動物ネタや「界隈」が大賞に

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株式会社TBWA HAKUHODOのソーシャルボイス分析チーム「65dB TOKYO」が、2024年のSNSトレンドを分析し、「年間SNSムーブメント大賞」を発表した。国内外のXとTikTokでの流行を、3つの視点から分析している。

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「Xムーブメント大賞」は、動物ネタ祭り。

2024年は、Xでは「猫ミーム」や「好きな○○発表ドラゴン」など、動物ネタが大流行した。背景には、炎上を恐れて直接的な自己表現を避けたいユーザー心理があり、動物キャラクターを使うことで、楽しく気軽に自己表現できる点が受けていると分析されている。

「X・TikTok横断ムーブメント大賞」には、「○○界隈」が選出された。

「界隈」に関する投稿は2022年から1,000万回を超え、2023年には1,200万回、2024年は10月時点でさらにそれを上回り、右肩上がりに伸び続けた。Xでは「風呂キャンセル界隈」のような、人に言いにくい事柄に関する界隈が話題に。一方TikTokでは、「回転界隈」のような動画映えする行動・アクティビティ系の界隈が人気を集めた。

「海外比較!消費ムーブメント大賞」は、キンダーカルトが選ばれた。

世界的に流行した、大人が子供時代に流行した商品を楽しむ「キンダーカルト」。昔を懐かしむ”懐古消費”が盛り上がりを見せた。日本では、45年間愛され続けているアクセサリー玩具菓子「セボンスター」のリメイクを大人が楽しむなど、既存の商品にアレンジを加えて楽しむ「表現消費」や、「フエラムネ」に付属するおもちゃのような気軽に安価で楽しめる「安定消費」が人気を見せた。

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同社は、さまざまなSNSムーブメントから、、「自己表現をリスクなく、土台があった上で表現したい」という共通の心理が見えると分析。自己表現のためにゼロから何かを作ると他人からの評価・意見がダイレクトに自分に返ってくるため、既存のものに自分なりのアレンジを加えることができるアイテムや行動が受け入れられやすい傾向が見られたという。表現の自由とリスク回避を両立させる選択肢がムーブメントになると言えるが、この傾向は2025年も続くと予想している。

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Top Image : © 株式会社 TBWA HAKUHODO

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