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2022.05.30

知財ニュース

「りんごDX」実証実験開始─IoTスマート農業による持続可能なりんご産業の実現へ

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株式会社マキュレ、株式会社ササキコーポレーション、株式会社NTT e-Drone Technology、東光鉄工株式会社、東日本電信電話株式会社 青森支店は4月27日、持続可能なりんご産業実現に向けた取り組みとして、IoTスマート農業や作業負荷軽減等にかかる実証実験を開始することを発表した。

同実験は、マキュレが2021年6月より推進している、持続可能なりんご産業の実現を目指すプロジェクト「りんごDX」の一環だ。りんごDXは、農業生産現場から消費者までワンストップに連携するプラットフォーム構築の第一歩目の取り組みとなると期待されている。

<実証実験の内容>

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同実験は県内農家の高齢化や人手不足が進む中、青森県の基幹産業である「りんご産業」を持続可能なものにするため、園地生産現場の「人即ち労働力」および「技術継承」の課題をIT技術を活用して解決することを目的としている。長年培われてきた勘や経験・ノウハウなどの「見える化」を図り、属人化された知恵の集約を目指すという。

その集約された知恵から導き出された農業生産現場の貴重な情報財産をデジタル化(数値化)し、AIを活用した知恵の成長を促すことで、調査や実験結果に留まらず農業生産の未来へ向かって成長する仕組みを構築する。また、労働力不足の課題に対しては、「収穫の楽しみ」はそのまま残しつつ、重労働作業を効率化するため、機械によるロボティクス・オートメーション化の実現や、女性でも安全な労働を実現するための器具の開発・作業工程等のフロー化など、取り組みの障壁を取り除くための手法を導き出す構想だ。

さらには、遠くにいる消費者や未来の担い手が育てる現場を体感できるよう、園地に設置するカメラ映像を首都圏にあるマキュレ店舗の売り場と結び、臨場感あるつながりをつくることで、食への意識・興味などについて考える機会を提供するという。

マキュレは「これらの課題を一つずつ解決する先には、『りんごDX』でつながった次世代のりんご産業の姿が映し出されるものと期待している」と語る。

ニュース原文はこちら

Top Image : © Getty Image

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