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2022.08.05

知財ニュース

大手玩具メーカーのハズブロ、自分の顔でカスタマイズできるアクションフィギュア「Selfie Series」を発表

大手玩具メーカーのHasbroと3Dプリンターを提供するFormlabsは、アクションフィギュアを自分の顔でカスタマイズできるサービス「Selfie Series」を発表した。このシリーズには、マーベル、ディズニー、スター・ウォーズ、ゴーストバスターズ、パワーレンジャー、GIジョーなどの映画や玩具シリーズのキャラクターが含まれている。16歳以上対象で、提供地域は米国のみ。

スマートフォンアプリ「Hasbro Pulse」(iOS、Android対応)をダウンロードし顔をスキャンし、髪型やキャラクターを選んで送信すると、Hasbroはそのデータをパーソナライズされたアクションフィギュアの一部として3Dプリントする。1体59.99ドル(約8200円)で、2022年秋にサービス開始予定だ。

HasbroとFormlabsは、「Selfie Series」プロジェクトに着手する前から連携していた。Formlabsは「Selfie Series」のために、滑らかで細かいパーツを造形する3Dプリント技術と、プラスチック製のアクションフィギュアの酷使に十分に耐えられる耐久性を備えた樹脂製法を提供した。

Hasbroは、アクションフィギュアの交換が必要になった場合に備えて、顔の3Dスキャンデータを製品出荷後60日間保管する。それ以外の目的でデータを使用することはなく、60日間の保存期間が終了した後にデータは削除されるという。

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細部が個々に異なる商品の製造は、プラスチックの射出成形や金属加工といった従来の方法では、デザインのカスタマイズにあまりにもコストがかかり、また製造不可能な形状も存在するため、実用的ではない。

しかし、材料を1層1層積層して形成する製造方法である3Dプリントによって、それらの問題を解決することができる。「Selfie Series」は、3Dプリントによって可能となるカスタマイズの鮮明な例と言えるとしている。

調査会社のIDTechXによると、3Dプリンターの市場規模はこの10年間で99億ドル(約1兆3600億円)に達し、3Dプリント材料の売上高は2032年までに295億ドル(約4兆700億円)に達すると予想されている。

Selfie Seriesの公式サイトはこちら

Top Image : ©︎ Hasbro, Inc.

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